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フォーラム『一緒にテーマを考えよう』 エイズと社会ウェブ版224

 ようやく初夏になったかなあというところなのに、もう冬の話を持ち出してすいません。毎年12月1日は「世界エイズデー」です。1988年に世界保健機関(WHO)が制定し、例によってWHOは大した努力もしなかったのですが、全世界のあちらこちらでHIV/エイズの流行と闘ってきた様々な立場の人たちが、いろいろと工夫をして啓発活動に取り組んできた結果。「世界で最も普及した記念日」と言われるほどに知名度がアップした1日です。

 ただし、日本国内ではここ数年、なぜかAIDS IS OVER(エイズはもういいんじゃね)」的な気分が広がって、不当なほど関心が低下しています。

 やむに止まれぬ思いで厚労省と公益財団法人エイズ予防財団が主唱する「世界エイズデー」の国内啓発キャンペーンは1昨年、昨年と2年連続で「AIDS IS NOT OVER」をテーマに掲げました。強いて意訳すれば「いいんじゃね?などといっている場合じゃないよ、もう」といったところでしょうか。

 平成26年度 AIDS IS NOT OVER ~まだ終わっていない~
 平成27年度 AIDS IS NOT OVER だから、ここから

 さて、今年はどうしたものか。実はキャンペーンテーマは一方的に厚労省が決めたり、業者に発注したり・・・といったかたちで策定されているわけではありません。HIV/エイズ対策の現場に近いところで、いま最も訴えたいことは何かを議論し、意見を集約してテーマに結実させるようにしたい。そんな意図からフォーラムの開催やネットによる意見募集などのプロセスを経て候補作を絞っていく方式をとっています。

 その意気やよし・・・と言いたいところですが、そのプロセスに参加しようという動きが現場からわき上がってくるという状態にはなかなかなりません。ネットに寄せられる意見は、控えめに言ってもそれほど多くはないし、フォーラムの参加者も、かなり控えめに表現しても、あまり多いとはいえません。

 個人的にこのプロセスの発案者兼推進者である私としては非常につらく、切なく、やるせない気分ですが、まだ終わっていないぞという思いで、ことしももうひと汗かきましょう。テーマの策定プロセスはAPI-Net(エイズ情報ネット)の特設ページに掲載してありますのでご覧下さい。ネットによるテーマ案、およびその関連の意見募集はすでに4月15日(金)から始まっており、6月6日まで受け付けています。 

2016年度(平成28年度)「世界エイズデー」キャンペーンテーマについて | API-Net エイズ予防情報ネット

 

 フォーラムは5月10日に東京・新宿二丁目のコミュニティセンターaktaで開催します。昨年は大阪開催でしたが今年は東京です。司会進行は日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラスの長谷川博史・前代表にお願いしました。最近はなぜか超多忙を極める長谷川さんではありますが、そのトーク誘導術は境界を越えて自由自在、余人をもってかえがたい境地に達しております。至芸とも言われる長谷川話術をお楽しみになりたい方も、ぜひ会場におこしください。日程は以下のとおりです。どなたでも参加できます。      

    日時:5月10日(火)午後7時~8時半
    場所:コミュニティセンターakta(東京都新宿区新宿2-15-13、第二中江ビル301)
      http://www.akta.jp/