厚生労働省・公益財団法人エイズ予防財団が主唱するHIV検査普及週間の今年度特設ページがAPI-Net(エイズ予防情報ネット)に開設されました。
HIV検査普及週間
2016年6月1日(水)~7日(火)
http://api-net.jfap.or.jp/
《HIV検査普及週間は、エイズ予防指針の趣旨を踏まえ、国や都道府県等が、利便性の高い場所や時間帯に配慮した検査を実施するなど、利用の機会を拡大するとともに、広く国民に対して、検査・相談体制に係る情報提供を含む普及啓発を行い、HIV検査の浸透・普及を図る機会とするものである》
(平成28年度「HIV検査普及週間」実施要綱 から)
厚生労働省・公益財団法人エイズ予防財団が主唱するキャンペーン週間です。実施要綱はお役所からお役所に向けて出される文書だからなのでしょうか、少々というか大々的に堅苦しい書きぶりです。私のようなへそ曲がりのおじさんがこうした文章に接すると、たちまち「嫌なこった。受けるもんか」という困った反応になってしまいそうですね。もちろん、行政関係にはそんなへそ曲がりの方はいらっしゃらない(と思います、たぶん)。
《HIV感染症は予防、早期発見、早期治療が大切です。HIV検査の浸透・普及を図るために、平成18年度から「HIV検査普及週間」(6月1日~7日)が始まりました》
こちらはAPI-Net(エイズ予防情報ネット)のHIV検査普及週間特設ページから。さすがに、ちょっとだけですが表現が軟らかくなっています。12月1日の世界エイズデー前後にはHIV/エイズ対策全体への理解を広げるためのキャンペーンが行われていることはすでにご承知のことと思いますが・・・(え? ご存じない、それもまた困りましたねえ)。年間でその対角エースとなる6月には検査普及に焦点を当てたキャンペーンが配されるようになって、はや10年が経過しましたか。
実施要綱の追加
《なお、HIV検査ではなく、広く理解されやすくなるよう「HIV(エイズ)検査」という名称を用いても構わない》
つまり、HIVをとばして、「エイズ検査」というような使い方は避けましょうということでもあります。正確を期せばHIV検査でしょうが、知名度としては「エイズ」の方が圧倒的に高いという事情もあるので、ひとまず妥当な判断というべきでしょうね。
なんとか気を引こうと、あれこれぐだぐだと書いてみましたが、かえって離れてしまうか。ステージの上から、お客さんがどんどん帰っていくのが見えるようで、つらい・・・。全国の行政担当の皆さん、および私を除くエイズ予防財団関係の皆さんは、へそ曲がりのおじさんとは一線を画しておりますので、ひとつ「HIV(エイズ)検査」普及の大切さもご理解いただくよう、よろしくお願いします。