そろそろ壁の破りごろ サンウルブズまたも惜敗 

 ラグビージャーナリストの村上晃一さんが南アフリカポートエリザベスで4月2日(土)に行われたサンウルブズ対キングス戦のマッチレビューをサンウルブズ公式サイトに書かれています。題して『初白星は近そうで遠かった』。本当にその通りですね。勝利目前までは行くのですが、勝ちに結びつかない。歯がゆいシーズンが続きますが、ここが我慢のしどころです。
 村上さんのレビューはかなり詳しく、指摘も的確です。趣味でときどき観戦する程度の私のようなおじさんファンにも試合場の臨場感が伝わり、惜敗に対する残念な思いまで生き生きと(注:「残念」なのに「生き生き」はちょっと変かもしれませんが、本当に残念感が生き生きと)感じられます。個人的な面識があるわけではありませんが、素晴らしいですね。
 

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 というわけで、レビューの中身については、公式サイトを直接ご覧いただくことにして、私は例によって勝手な感想を少し書きたいと思います。悪しからず。

 スーパーラグビーのシーズンは第6節が終わったところですが、サンウルブズはお休みの週が1週あったので、これまでに5試合終了しています。結果は0勝5敗、勝点3(負けても7点差以内の僅差なら勝点1がつく)。あくまで個人的な感想ですが、全敗とはいえ、よくやっているじゃないのと思います。勝点3ということは勝敗がひっくり返っていても不思議ではない試合が半分以上あったということでもあるからです。
 正直に言って、シーズン前にはスーパーラグビー参戦に期待する一方で、ボロ負け続きだったらどうしようという心配もありました。過去5試合はおおむねその心配を吹き飛ばす見応えのあるゲームになっています。それだけでも滑り出しとしては上出来・・・まあ、そんな印象なのですが、本日の新聞のスポーツ面を見ると、だいたい扱いは小さく、見出しはサンウルブズ5連敗。
 そうかあ、5連敗ねえ。報道だけみていると、健闘というよりもむしろ、惨憺たるシーズンを送っている印象になってしまいますね。こりゃあきつい。昨年のW杯では、日本やるじゃん・・・と何となく思った人たちも多かったのでしょうが、その注目度もだんだん落ちてきそうです。月並みな言い方で恐縮ですが、惜敗と辛勝は紙一重であっても、結果においては天地の差があります。
 いまこそ「壁をぶち破れ」であります。これまでの5試合をスーパーラグビー参戦の第1ステージと考えれば、勝利こそなかったものの、選手達は善戦に手応えをつかんだはずです。そろそろ第2ステージに移行し、初勝利を期待したいですね。次の対戦相手のストーマーズは南アのチームの中では勝点トップの強豪ですから少々、厳しいかもしれません。ただし、その次のチーターズはシンガポールで対戦した際に1点差で涙をのんだ相手。壁の破りごろというべきでしょう。アウェーの試合なので、厳しいことは厳しいのですが、このあたりでブレークスルーを果たせるよう、また秘かに応援していこう。