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『エイズが若い女性にもたらす影響』 エイズと社会ウェブ版223

エイズと社会 国際感染症関係論

 3月8日の国際女性デーにあわせ、世界エイズ結核マラリア対策基金(グローバルファンド)が作成した2分余りの動画『The Impact of HIV on Young Women』の日本語字幕版がグローバルファンド日本委員会の公式サイトで紹介されています。

 

fgfj.jcie.or.jp


 日本の場合、エイズ動向委員会によるHIV感染者・エイズ患者報告ベースでみると、2014年の年間報告数(確定値)1546件のうち、女性は70件でした。報告全体に占める割合は5%以下と低いものの、最近は報告の微増傾向も指摘されています。社会全体のエイズに対する関心の低下もあり、予防や治療、支援のための情報、あるいは感染した人を取り巻く環境についての理解が行き渡っているというわけでは必ずしもありません。
 また、世界全体でみればHIV陽性者の半数近くは女性で占められており、支援委員会のサイトでは『現状として、HIVがまん延する国々では、新たにHIVに感染する若者の80%以上は女性です。毎週、約7000人の15才~24才の若い女性が新たにHIVに感染します』と指摘しています。
 動画には南アフリカ出身の女優シャーリーズ・セロンナミビア大統領夫人モニカ・ガインゴブ、HIV陽性者モーリン・ミュレンガ、モザンビーク大統領夫人グラサ・マシェル、元オーストラリア首相ジュリア・ギラードの5人の女性が登場します。わずか2分ちょっとの間にこれだけのメンバーが2回ずつ登場してメッセージを届ける。編集の腕もなかなかのものですね。
 『女性に有害な伝統的な習慣、性暴力、不平等な意思決定などが彼女たちを弱い立場に追い込み、HIVに感染するリスクにさらしています』ということで、エイズの流行の終結を目指すにはまず、そうしたリスク要因を取り除いていく必要があります。
 『少女を学校に通わせ続けることで、HIVに感染するリスクを下げられるだけでなく、健康で経済的に自立し、意思を持って自分の人生を決める女性の育成にもつながります』
 重要な指摘ではありますが、あまり長々と説明していたのでは、逆にそのメッセージが届きにくくなるというキャンペーン上の悩みもあります。短時間に、印象的に、しかも納得できるように・・・。それができれば世話はないよとグチを言わずに、影響力の高い女性に登板してもらい、コンパクトにコメントをまとめる。大したもんだなどと感心しつつ、簡潔でも、印象的でもないこんな文章をだらだらと書いてちゃあ、ダメでしょ(はいはい)。「はい」は1回(はいはい)。