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冴えないようでも、いろいろありました 2015を振り返る エイズと社会ウェブ版 211


 2015年も最後の1日になってしまいましたね。どんな1年だったのか。個人的にはピーター・ピオット博士の『NO TIME TO LOSE』の翻訳(3人で2年がかりでした)が終わり、たくさんの方のご支援のおかげで出版にこぎつけることができました。その点では、ひたすら感謝の1年でしたが、他には公私ともにあまりいいところのない年だったような印象もあります。
 ぜいたくを言ってはいけませんね。やるべきこと(それからやりたいこと)がどっさりあって、でも、できることはますます限られてきている。そのあたりのことは織り込みながら、できることを少しずつかたちにしていきましょう。

 エイズソサエティ研究会議HATプロジェクトのブログにTOP-HAT News第88号(2015年12月号)を掲載しました。この1年のHIV/エイズ関連分野の主な出来事を紹介しています。暮れも押し迫りまくった中で、ゆっくり見ている暇もないでしょうが、以下、当ブログでも再掲します。

 皆さん、よいお年を。


    ◇


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TOP-HAT News(トップ・ハット・ニュース)
        第88号(2015年12月)
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 TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発メールマガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
 なお、東京都発行のメルマガ「東京都エイズ通信」にもTOP-HAT Newsのコンテンツが掲載されています。購読登録手続きは http://www.mag2.com/m/0001002629.html  で。
       エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部


   ◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

1 はじめに 2015年はどんな年だったのか

2 この1年を振り返る

     ◇◆◇◆◇◆

1 はじめに 2015年はどんな年だったのか
 あれ? これも今年の出来事だったのか。振り返って見ると、2015年もいろいろなことがありましたね。12月1日の世界エイズデーを中心に展開されたTOKYO AIDS WEEKS(11月21日~12月12日)のテーマは《UPDATE YOUR REALITY HIV/エイズをめぐる現実はものすごいスピードで変化している》でした。変わっていないようでいて、ずいぶん変化しています。
 TOP-HAT News第88号でも、HIV/エイズ関連分野の主な出来事をピックアップしたのでご覧下さい。
 国際的な動向では、『予防としての治療』(Treatment as Prevention)の普及を求める動き、それと感染リスクの高い人に対象を限定してはいるものの曝露前感染予防投与(PrEP)の実施をはかる動きがますます強まった年でした。
 WHOは9月に(1)HIV陽性者はすべて抗レトロウイルス治療の対象とすること(2)HIV感染リスクが大きいと考えられる人へのPrEPを積極的に進めること―の2点を勧告しました。
 国内では20代の新規HIV感染報告が増加しています。厚生労働省エイズ動向委員会の集計では、報告数は全体として横ばいから微減の傾向にあるのですが、その中で若い人たちのHIV感染が報告数と同じように増加しているのだとすると、検査や治療の普及面からも、予防啓発の面からも緊張感をもって2016年を迎えなければなりません。
 年末の慌ただしい時期ではありますが、しばしの間、この1年に何があったのかを振り返り、新しい年に備えていただければ幸いです。皆さん、よいお年を。


2 この1年を振り返る
【1月】
9日:米国の保健医療従事者(HCW)の業務中HIV曝露事例報告件数(1985~2013年)を米疾病予防管理センター(CDC)が死亡疾病週報(MMWR)で報告。2000年以降の感染確認例は1件
    http://asajp.at.webry.info/201501/article_3.html
【2月】
17日:10代の若者のHIV感染予防を目指す国連合同エイズ計画(UNAIDS)の国際啓発キャンペーンAll Inがスタート
    http://asajp.at.webry.info/201502/article_3.html

23日~26日:シアトルでレトロウイルスと日和見感染症会議(CROI)開催。PrEP研究で好結果の報告相次ぐ
       http://asajp.at.webry.info/201502/article_5.html
【3月】
1日:UNAIDSが第2回世界差別ゼロデー「広げよう 届けよう」キャンペーンを展開
    http://api-net.jfap.or.jp/status/world.html
21日:ピーター・ピオット著『NO TIME TO LOSE エボラとエイズと国際政治』日本語版発行
    http://www.keio-up.co.jp/kup/sp/notimetolose/

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27日:特定非営利活動法人aktaが新宿二丁目のコミュニティセンターaktaの存続を求め、個人1517筆、各団体68筆の署名を厚労省に提出
    http://www.akta.jp/
30日:2014年に都内で報告された20代のHIV感染者報告数について、148人で過去最高だったと東京都が公表
    http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/kansen/aids/newsletter.files/NL_No.155.pdf
【4月】
10日:安倍昭恵首相夫人とMTVステイング・アライブ財団のコラボレーション公共広告「黙っていないで、エイズについて話そう!」完成。MTVで放映
    http://fgfj.jcie.or.jp/topics/2015-04-08_psa
21日:GAP原宿店で『OUT IN JAPAN』写真展開幕
    http://outinjapan.com/
26日:東京レインボープライド2015パレードに『AIDS IS NOT OVER』のTシャツが登場
    https://www.facebook.com/pages/AIDS-is-NOT-OVER/619114934835358
28日:オーストリアに本社を置く男性誌ヴァンガーディストがHIV陽性者の血液を混ぜたインクで印刷した特別号を発行
    http://asajp.at.webry.info/201505/article_2.html
【5月】
21日:米食品医薬品局(FDA)が子供向けに食事に混ぜて服用できる抗レトロウイルス薬の合剤を承認
    http://asajp.at.webry.info/201506/article_2.html
27日:エイズ動向委員会が2014年の年間報告確定値発表。HIV感染者・エイズ患者報告の合計は1546件で過去3位。20代の新規HIV感染報告は349件で過去最多
    http://api-net.jfap.or.jp/status/2014/14nenpo/14nenpo_menu.html
【6月】
25日:『エイズを克服し国際保健を促進するためのUNAIDS-ランセット委員会』が報告書『エイズを克服し国際保健を促進する(Defeating AIDS - Advancing global health)』を発表
   http://asajp.at.webry.info/201506/article_6.html
【7月】
7日:国連人口基金UNFPA)、世界保健機関(WHO)、UNAIDSが『コンドーム使用とHIVおよび他の性感染症予防、望まない妊娠の予防に関する見解』を発表
   http://asajp.at.webry.info/201507/article_2.html
14日:UNAIDSが報告書『いかにしてエイズはすべてを変えたのか ― MDG6:エイズ対策からの希望がもたらした15年間の15の教訓』を発表
    http://asajp.at.webry.info/201507/article_3.html

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27日:世界エイズデー(12月1日)を中心にした国内啓発キャンペーンの2015年度テーマが『AIDS IS NOT OVER だから、ここから』に決定
    http://www.ca-aids.jp/theme/
30日:米国が国家HIV/エイズ戦略を5年ぶりに改定。2020年を目標に90-90-90のカスケード対策を強化
    http://asajp.at.webry.info/201508/article_1.html

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【8月】
   一般社団法人HIV陽性者支援協会設立
    http://hiv-ppaa.jp/
【9月】
25日:持続可能な開発サミット開幕。持続可能な開発目標(SDGs)を含む目標文書「持続可能な開発のための2030年アジェンダ」を採択
    http://www.unic.or.jp/

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29日:国連12機関が、レズビアン、ゲイ、バイセクシャルトランスジェンダーインターセックス(LGBTI)の人びとに対する暴力と差別に終止符を打つよう求め共同声明を発表
    http://asajp.at.webry.info/201510/article_2.html
30日:WHOが(1)HIV陽性者は直ちに抗レトロウイルス治療を開始する(2)HIV感染のリスクが大きいと考えられる人は抗レトロウイルス薬の曝露前予防投与(PrEP)を受けられるようにする―の2点を勧告
    http://asajp.at.webry.info/201510/article_3.html

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【10月】
10日:HIV Futures Japanプロジェクトなどの協力で、国内のHIV陽性者を対象に治療情報の入手経験や要望などのウェブ調査がスタート
       https://fjt.accelight.jp/
19日:平成27年度世界エイズデーの国内啓発ポスターに中学生の作品
  http://api-net.jfap.or.jp/event/aidsday/2015poscon/2015_result/h27poster.html
【11月】
11日:「持続可能な開発目標の一部としてのエイズ流行終結」を強調。UNAIDS世界エイズデー2015特設サイト
       http://www.ca-aids.jp/features/147_aids_shuketsu.html

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15日:バングラディシュのダッカで11月20~23日開催予定だった第12回アジア太平洋地域エイズ国際会議について、会議組織委員会が開催延期を発表
      http://www.ca-aids.jp/event/151120-1123_icaap12.html
17日:米映画俳優、チャーリー・シーン氏が米NBCの朝のテレビ番組TODAYに出演し、HIVに感染していることを公表
       http://www.cnn.co.jp/showbiz/35073679.html
21日:東京エイズウィークス、大阪エイズウィークス開幕
       http://www.ca-aids.jp/

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24日:米CDCが公式サイトのVital SignsでPrEPを特集
       http://asajp.at.webry.info/201512/article_2.html
30日:WHOが声明を発表し、HIV陽性者全員に抗レトロウイルス治療を提供するための治療拡大促進を要請
        http://asajp.at.webry.info/201512/article_1.html
【12月】
17日:東京で世界エイズ結核マラリア対策基金(グローバルファンド)の第5次増資準備会合開催
       http://fgfj.jcie.or.jp/