見よ、これぞ! ニュージーランド 20 - 18 南ア W杯準決勝激闘の跡


 昨日は午後10時に寝て、日付が変わって零時過ぎに目覚め、テレビを付けるともう、南ア 9 - 7 ニュージーランドでした。前半の前半が過ぎたあたりだし、まだまだお楽しみはこれからだとTV観戦開始。

 いやあ、さすが。どっちがさすがなのかというと、どっちもさすがでした。最後まで南アにトライを許さず、20 - 18 とわずか2点の差、自陣のPGのチャンスを与えてしまえば逆転されてしまうという最終盤の場面を守り抜き、接戦を確実に勝ちきったニュージーランドはもちろんさすがであります。

 そして、ニュージーランドの厳しい守りの前にゴールラインを割ることこそできなかったものの、それならそれでこちらにも考えがありますよ!と着実にPGを重ねて、前半終了時には5点のリード。そして後半も最後の最後まで、史上最強チームとも言われるオールブラックスを追いつめた南アもさすが。

 ついでに言うと、その南アに勝ったジャパンもつくづくさすがです。

 それにしても、と思いますね。大一番における精神的支柱の存在感の大きさ。攻め込まれ絶体絶命の場面で相手にからみ、ボールを奪い続けたオールブラックス主将リッチー・マコウ、後半の早い段階でDGを決め試合の流れを変えた司令塔ダン・カーター。南アではFW、BKを意のままに動かし続けたSHの主将フーリー・デュプレア。その激闘の跡は試合後のこの写真を見てください。
 http://www.rugbyworldcup.com/news/117872

 身体を張り、顔も張っています。こういう言い方をすると、お叱りを受けてしまいそうですが、W杯におけるデュプレア選手の奮闘ぶりを見ていると、日本のトップリーグでは7分くらいの力しか出していなかったのではないか。そんな印象も受けます。個人的な感想なので根拠はありません。でも、スコットランドとの準々決勝、雨中の大激闘となった準決勝を見ると、ついついそんな風に思えてしまいます。

 南アに2点差で勝ったという点では、日本もニュージーランドも実力は互角。そういうわけにはいきませんね。まずは世界のプレーヤーを本気にさせる。そこでこそ日本の選手も伸びる。その構図がようやく、今回のW杯で生まれてきつつある。そう期待したい。2019年W杯日本開催に向けて、ますますこれからが楽しみであります。