【鎌倉海びより】114  ゆっくりと波を待とう


 ふう、やっと追いついた。一昨日掲載分。この1カ月ほど、いろいろあったもんで・・・。

【鎌倉海びより】114  ゆっくりと波を待とう
 http://www.sankeibiz.jp/express/news/151013/exg1510130930001-n1.htm

 日没が日に日に早くなる。しかも、今年は台風の発生頻度が高いせいか、鎌倉も例年の秋以上に雨の日が多かった。
 もの悲しい空を眺めながら、ああ、今年ももう残りわずかだなあ…などと思っていたら、10月最初の週末である3日、4日の土日は、一転して秋晴れとなった。最高気温も27度前後に上がり、海辺は秋というよりむしろ夏が戻ってきたようだ。
 滑川をはさむ由比ガ浜と材木座の海岸では、海の家の撤去作業も終わり、再び広々とした砂浜が戻っている。その砂浜に夏の日差し付きの秋晴れ。これは何と言うか、特別の贈り物のようなお天気ですね。
 広い砂浜にビーチパラソルはぽつんと一つだけ。その向こうの海の方が、波を待つサーファーたちの姿で、むしろ人口密度が高い。うねりがあまり大きくないこともあって、ひねもすのたりのたり…(あれは春の海だったか、まあ、とにかく)、のんびりとした光景に心がほぐれる=写真。

 

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 サーフィンといえば、9月28日に公益財団法人東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会が発表した2020年五輪の追加5競技の一つに選ばれている。ただし、現段階では組織委からIOCに提案することが決まっただけで、採用が正式決定したわけではない。最終的には来年8月、リオデジャネイロで開かれるIOC総会での判断を待たなければならない。
 つまり、各競技団体にとって朗報ではあったが、これから1年近く、気がかりな状態に置かれることにもなる。
 サーフィンの関係者も、喜んでいいような、夏休みに提出したはずの宿題がまだ終わっていないような、微妙な気分だろう。まあ、ゆっくり波を待つか。そんな余裕をどこかに残しておくことも、いまは大切なのかもしれない。