エイズ学会参加支援スカラシップの提供体制を充実 一般社団法人HIV陽性者支援協会発足 エイズと社会ウェブ版196

 毎年12月1日の世界エイズデーの前後には、日本エイズ学会学術集会・総会が開催されます。今年(2015年)は第29回学会が11月30日(月)、12月1日(火)の2日間、東京・文京区の東京ドームホテルで開かれる予定です。

 基礎・臨床・社会の広い視野からHIVの流行をとらえるこの学会に、より多くのHIV陽性当事者に参加してもらうためのスカラシップ事業の担い手として「一般社団法人HIV陽性者支援協会」が発足しました。公式サイトも新設されたのでご覧下さい。
 http://hiv-ppaa.jp/

HIV陽性者にとって、医療は切実な問題であるにも関わらず、専門家が意見を出し合って討議し、また、新たな治療が提示される学会や学術集会に触れることはこれまで稀なことでした。
 全国にいるHIV陽性者が、経済的や地理的、また心理的に参加しにくい学会の場に、少しでも参加する機会を拡大するために、HIV陽性者当事者団体・支援団体では、HIV陽性者の学会参加を促す独自の取り組みとしての本スカラシップ事業を、製薬企業らとの横断的な連携のもと、2006年より継続して行っています》

 スカラシップは学会参加登録料・宿泊交通費の一部を補助するものです。公式サイトでも明らかにされているように事業自体は2006年に始まり、今年で10年になります。これまではいくつかの団体で構成するHIV陽性者参加支援スカラシップ委員会が運営を担当してきましたが、今年から法人格を持つ一般社団法人HIV陽性者協会が引き継ぐ体制が整いました。

 第29回学会の参加支援スカラシップは現在、募集中。締切りは2015年10月30日(金)必着です。応募要項、応募書類はこちらでみることができます。
 http://hiv-ppaa.jp/entry
 
 また、HIV陽性者支援協会はスカラシップを安定的に運営するため、広く寄付を募っています。寄付については公式サイトの「ご支援をお考えの方へ」というページをご覧下さい。
 http://hiv-ppaa.jp/support