【鎌倉海びより】107 みんなで楽しむ海水浴場に

 今日もまた雨ですね。海水浴場の本格始動はもう少し先・・・。本日付SANKEI EXPRESS紙の連載コラム【鎌倉海びより】の107回目です。みんなで楽しむ海水浴場に。

 『要は常識の範囲で考えれば分かることなのだが、その常識がねえ・・・』

 だれだ!宮田君に常識を説かれたくはないよなどと言うのは。

 

 

【鎌倉海びより】107 みんなで楽しむ海水浴場に
 http://www.sankeibiz.jp/express/news/150707/exg1507071100001-n1.htm

 パンパンと花火の音が響く。それを合図にするかのように雨脚が激しくなった。鎌倉市内の由比ガ浜、材木座、腰越3海水浴場合同の海開きの式典は1日午前、雨の中で始まった。まだ梅雨のまっただ中ではあるが、いよいよ夏の到来である。

 海開きの行事は、海の家などの組合が主催する神事、および宗教色を排した鎌倉市主催の式典の2部構成。会場となった由比ガ浜海水浴場では、海の家の前の砂浜にテントが設えられ、雨の中、粛々と神事が進められた=写真。

 

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 ものは考えようである。このひと夏の海の安全を祈り、誰もが楽しく過ごせる海水浴場にという願いを込めるには、雨もまたよし。滑り出しは静かに行きましょう。

 市主催の式典では、まず海水浴場開設者である鎌倉市の市長さんがあいさつする。この1、2年、海水浴場の風紀が乱れる中で、鎌倉市も今年は条例を改正し、砂浜での飲酒禁止、音響機器の使用も禁止といった規制強化で臨む・・・。

 一部の不心得な海水浴客、というよりも砂浜で酒盛りをしたり、集団でわめき散らしたりするような迷惑者がいるために、危なくて子供は連れて行くこともできない。昨年はそんな苦情をたびたび聞いた。

 殺伐とした海はもちろん困る。ただし、あれもだめ、これもだめと、禁止事項でがんじがらめにすれば、楽しい海が戻るのか。ここは微妙である。

 町の中の公園でだって許されないような愚行が、海岸なら大目に見てもらえるなどと思ったら大間違い。要は常識の範囲で考えれば分かることなのだが、その常識がねえ・・・。おじさん層の愚痴はともかく、今年こそ海水浴場の利用者も一緒にルールを作っていくような雰囲気が砂浜に広がってくれるとうれしいですね。