【鎌倉海びより】99 ここは海抜何メートル?

 

 鎌倉市の公式サイトの観光ページ。右下方の柱から津波ハザードマップがクリックできます。
 http://guide.city.kamakura.kanagawa.jp/

 海岸に近い住宅地で、海抜10メートルぐらいのところもありますね。


【鎌倉海びより】99 ここは海抜何メートル?
 http://www.sankeibiz.jp/express/news/150317/exg1503171045001-n1.htm

 鎌倉の町を歩くと、電柱や公共の建物に『ここは海抜◯メートル』という小さな表示が目につく。ほとんどが2011年3月11日の東日本大震災以降に掲示されたものだ。

 例えば若宮大路を南下し、海岸沿いを走る国道134号の信号を渡った地点は、海抜5.6メートル。石段を下りるともう由比ガ浜海岸なのだが、意外に高さがある。

 材木座側へ移動し、海岸北側の住宅街に入る。国道の向こうに相模湾が見え、海はまさに目と鼻の先。道路脇の電信柱の表示は海抜5.7メートルだった=写真。

 

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 海岸から1キロ以上内側に入った市街地はどうか。鎌倉駅西口の広場が5.6メートル、東口駅前交番は6メートル。駅から徒歩約1分、若宮大路沿いの鎌倉郵便局は5.4メートル。海岸部とあまり変わらない。

 そうか。大地震が起き、津波警報が出されたら、海岸から離れていることで油断してはいけない。まず、高いところに避難する。これは鎌倉に住む人だけでなく、観光で訪れるたくさんの人たちも必ず知っておくべき鉄則でしょうね。

 地震はいつ起こるか分からない。いきなり襲ってくる。だが、津波の襲来までは少し時間がある。鎌倉は南側こそ海に面しているが、東と西そして北の三方はせいぜいが100メートル級の山に囲まれている。高台の公共施設や学校、寺社など、歩いてでも逃げられる場所が実はいくらでもある。

 海と山に囲まれた地形は、中世の政権都市・鎌倉に高い防衛機能を提供していた。いまはそれを防災インフラとしてとらえることもできる。逃げ場があるのだ。

 鎌倉市のウェブサイトには『津波ハザードマップ』が載っている。いざとなったらどこに逃げるのか。「かまくら観光」のページからも見ることができるので、情報は仕入れておいてほしい。