4208 【鎌倉海びより】62 クラブイベントを禁止


 明日の天気予報を見ると、鎌倉は午後、雨があがってぐっと気温が上昇しそうですね。午後3時の気温が31度・・・。台風22号、23号が接近しているせいか、蒸し暑そうな感じです。猛暑の夏の後は、台風の秋ですね。本日SANKEI EXPRESSに掲載された連載コラム「鎌倉海びより」の第62回目です。

 

【鎌倉海びより】62 クラブイベントを禁止
http://www.sankeibiz.jp/express/news/131001/exg1310011430003-n1.htm

 

 台風18号が日本列島に上陸した敬老の日の9月16日には、鎌倉も激しい風雨に襲われた。その8日前の日曜日に海水浴場が幕を閉じた由比ガ浜では砂浜で海の家の撤去作業が進められていたが、作業も一時的に中断を余儀なくされている。

 台風の中心から少し外れたせいか、鎌倉の被害は比較的、小さかったとはいえ、滑川(なめりかわ)河口に夏だけ架けられていた木橋は、荒波に抗しきれず崩れてしまった=写真。

 自然の破壊力を目の当たりにする思いであり、海水浴期間を外れていたことは不幸中の幸いと考えるべきなのかもしれない。何とか夏を乗り切ったことに海水浴場関係者は改めてほっとしたはずだ。

 由比ガ浜海水浴場ではこの夏、「風紀が乱れている」といった苦情が相次いだ。客層が変化し、危険すら感じる雰囲気に不安を感じた近隣の人たちや海水浴客からの苦情だったが、地元の海の家の組合である由比ガ浜茶亭組合では、それ以前に異変を察知して対応に動き出していた。

 前回も紹介したように7月20日から「タトゥー・刺青の露出禁止」の看板を海の家に張り出している。その週末は苦情を反映するようにケンカや酔っ払って救急車で搬送されるような事例もあった。

 「これではお盆になったら大変なことになる」と休日明けの22日に緊急役員会を開き、対応策第2弾として海の家におけるクラブイベント禁止を決めた。同日夕には海の家出店者全員に禁止決定を伝えるとともに、フェイスブックでも情報を流し、周知をはかった。

 決定は実はすべての音楽イベントの禁止を意図したものではない。このあたりは当初、混乱もあったが、いわゆるクラブイベントの中止は実行され、次の週末から海辺の雰囲気は変わり始めた。