4202 伝説のイナムラクラシック、明朝開催決定!

 いい波を待って23年間も開かれずにいた伝説のサーフィン大会「イナムラサーフィンクラシック インヴィテーショナル」(Inamura Surfing Classic Invitational)がついに明日926日朝、鎌倉の稲村ヶ崎24年ぶりに開催されることになりました。略称はイナムラクラシックですね。小泉純一郎元首相が名誉顧問をつとめる実行委員会が25日、明朝の開催決定を公式サイトで発表しています。

 http://www.inamuraclassic.com/report.html

 

 日本列島の南海上を通過する台風20号の影響で、鎌倉の海岸にもうねりの大きな波が予想されたため、実行委員会は当初、25日の開催を検討していました。ただし、前日になって「まだ大会開催にふさわしい波のサイズではない」ということで、実施を1日延ばし、26日開催に落ち着いたようです。

 

公式サイトによると、大会には《JPSA(日本プロサーフィン連盟)2012年度レイティングトップ20と、ASP(世界プロサーフィン連盟)ランキング日本Men's Star RankingおよびJunior Men's Ranking上位者、本大会の歴代優勝者3名、日本を代表するビッグウェイバー、及びローカルサーファーを含む36名》が招待選手として登録されています。このうち26日午前7時に海岸を臨む稲村ヶ崎公園に集まった選手が出場することになります。

 

セ キュリティにも万全を期しての大会開催です。当日になって波の状態が良くなければ、選手が海に入らないということもあり得るということです。厳しい大会で すね。練達のサーファーにして初めて挑戦できる規模の波であり、一般のサーファーは間違っても、それじゃオレも・・・という調子で海に入らないようにお願 いします。私のようにサーフィンをやった経験がなく、ほんのちょっとだけパドボをかじった程度の素人が言うのも変ですが、観戦による経験の蓄積もまた貴重 です。そっちに集中しましょう。

 

 以下、公式サイトの受け売りですが、イナムラクラシックの前身は1981年に開かれたナガヌマクラシックで、実行委員長の長沼一仁さんがハワイで「今日は波がいいぞ」という感じで開かれる大会に魅せられ、開催したそうです。雰囲気としては、ず~っと昔に観た米国映画「ビッグ・ウェンズデー」の感覚でしょうか。

 

いい波が来るまで待つということで、毎年あるわけではなく、「ナガヌマクラシック」は結局、2回だけ開催されたあと、1989年に名称がイナムラクラシックに変更されました。ナガヌマクラシック時代も含め、過去の優勝者が3人・・・ということは、イナムラクラシックとしては1989年の第1回の後、23年の間、ずっと準備をしながら開かれないまま現在に至っているわけですね。夏の終わりから秋にかけて(つまり台風のうねりが押し寄せる時期に)ウェーティング機会を設定し、じっとチャンスを待つ。

 

ポスターを見ても、いつやるのか、そもそも今年はやるのか、それすらも書かれていない。予備知識がまったくなかった私などは6年 前に江ノ電和田塚駅で初めてそのポスターを見たときには、いったい何の大会なのかも分かりませんでした。その伝説の大会が実際に開かれるのを見るチャンス がついに到来します。いいなあ、楽しみだなあ。伝説は歩いちゃ来ない、だから歩いて行くんだよ・・・といいますか(ま、江ノ電で行くと思うけど)。雨にも 負けず、こりゃあ、ちょっと早起きをして明日は稲村ヶ崎に繰り出してみるかな。