『変わってしまわないことのリスク』 エイズと社会ウェブ版644

岸田首相について取り上げたコラムが掲載されたその日に、爆発物が投げ込まれる事件が起きました。銃撃、爆発と新旧の政治指導者を標的にした事件が1年もしないうちに連続して起きる。日本はどうなっちゃったのだろう。政策をめぐる議論以前に暗澹たる思いを…

報告数は昨年同時期(1~3月)と同数に 東京都エイズ通信

メルマガ東京都エイズ通信の第188号が3月31日、発行されました。今年に入ってから3月26日までの新規HIV感染者・エイズ患者報告数は70件で、前年同時期と同数になっています。 ************************************* ●…

報告数1000件の大台を割る エイズ動向委員会年間速報値(2022年) エイズと社会ウェブ版643

昨日(日本時間3月22日)は米フロリダ州マイアミで行われたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の決勝戦、および侍ジャパンの優勝の瞬間が中継され、日本中が沸きかえった1日でしたね。岸田首相のウクライナ訪問のニュースも何となくかすんでしまう印…

『参加する人、しない人』 エイズと社会ウェブ版642

侍ジャパンはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)準決勝進出を果たし、フロリダ入りしました。本日はテレビもネットも、前夜のイタリア戦の話題で持ち切りでしたね。 ただし、月1回の連載となると、締め切り日の設定が少し早めに来てしまうので、現在…

『非犯罪化の促進に向けた新たな法的原則』 エイズと社会ウェブ版641

法学、法曹分野の専門家による国際NGOである国際法律家協会(ICJ)が国際女性デーの3月8日、各国の刑事法による不当な犯罪化に対し、人権を基盤として非犯罪化を促す新たな法的原則を発表しました。 原則の発表にあわせ、国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式…

『Save lives: Decriminalize(非犯罪化が命を救う)』

《3月1日は国連合同エイズ計画(UNAIDS)が提唱する差別ゼロデーです。今年のテーマは『Save lives: Decriminalize(非犯罪化が命を救う)』。UNAIDSが前日の2月28日付けでプレス声明を発表しました》(API Netから) プレス声明の日本語仮訳(PDF版)はこち…

HIV感染者報告の減少傾向続く 東京都エイズ通信

メルマガ東京都エイズ通信の第187号が28日、配信されました。 ************************************* 令和5年1月1日から令和5年2月26日までの感染者報告数(東京都) ※( )は昨年同時期の報告数 HIV感染者…

『変わるまで、続ける』 キービジュアルを発表 東京レインボープライド2023 エイズと社会ウェブ版640

4月22日(土)と23日(日)に開催が予定されている東京レインボープライド2023について、主催者である 特定非営利活動法人 東京レインボープライドが2月22日、開催概要をまとめたプレスリリースを発表しました。 公式サイトのNEWSページでダウンロードできま…

『国際会議はローテーション制に AIDS2024はドイツ・ミュンヘンで開催』 エイズと社会ウェブ版639

国際エイズ学会(IAS)が2月14日付けプレスリリースで第25回国際エイズ会議(AIDS2024)の開催日程と開催都市を発表しました。2024年7月22-26日、ドイツ・ミュンヘンの予定で、バーチャル参加も可能なハイブリッド方式です。誤解のないように念を押しておく…

『性と政治をめぐる因果』 エイズと社会ウェブ版638

現代性教育研究ジャーナルの連載コラム『多様な性のゆくえ』の第70回です。昨年12月のロシア・同性愛禁止法の改正について取り上げました。No143(2023年2月15日発行)の8ページに掲載されています。 https://www.jase.faje.or.jp/jigyo/journal/seikyoiku_j…

都内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数の年間速報値は286件 東京都エイズ通信 

メルマガ東京都エイズ通信の第186号が2月10日(金)、発行されました。毎月終ごろに配信されることが多いのですが、今年最初の配信は2月に入ってからになりました。1月は何かと忙しかったのでしょうか。 *************************…

人間の安全保障とユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の重要性を強調 岸田首相がランセット誌に寄稿

英国の医学専門誌ランセットに1月21日(英国時間20日)、岸田首相の寄稿「人間の安全保障とユニバーサル・ヘルス・カバレッジ:G7広島サミットに向けた日本のビジョン」が掲載されました。 寄稿は英文ですが、外務省の公式サイトに日本語の要旨が紹介されて…

『感染症対策の革新と伝統』 One side/ No side(多様な性のゆくえ)第69回 エイズと社会ウェブ版637

M痘の新たな国内症例が19日、発表されました。厚労省の報道発表資料です。 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30346.html 厚労省発表はサル痘ですが、世界保健機関(WHO)はすでにM痘(mpox)への名称変更を発表しているので、ここではM痘を使いたいと思い…

『サル痘からM痘に 1年かけて名称変更』 TOP-HAT News第172号

明けましておめでとうございます。ということは、すでに去年の話になってしまい、恐縮ですが、懸案になっていたサル痘(Monkey pox)の名称が、M痘に変えられることになりました。世界保健機関(WHO)が11月28日、名称変更の推奨を発表しました。WHOのプレス…

『Dangerous Inequalities(不平等の危険)』から 冒頭部分を日本語仮訳 エイズと社会ウェブ版636

国連合同エイズ計画(UNAIDS)が2022年の世界エイズデー報告書『Dangerous Inequalities(不平等の危険)』を公表したのは11月29日でした。そのプレスリリースは当ブログで翌30日、日本語仮訳を紹介しました。 さらに12月16日には、API-Net(エイズ予防情報…

24年ぶりに300件を下回るか 東京都の新規HIV感染者・エイズ患者年間報告数

メルマガ東京都エイズ通信の第185号が12月28日、配信されました。報告数は1月1日から12月25日までのデータです。 ************************************* 令和4年1月1日から令和4年12月25日までの感染者報告数…

『まなじりを決し、ではなく』 エイズと社会ウェブ版635

2022年も残すところ、もう1週間ですね。清水寺の森清範貫主が大書した今年の漢字は「戦」でした。ロシアのウクライナ侵攻という戦争は年を越しそうです。全国から募集した「今年の漢字」のうち、最も多かったのが、この「戦」で、2番目は「安」だったとか。 …

『コミュニティ主導の対策を支援しなければ、パンデミックは克服できない』 エイズと社会ウェブ版634

国連合同エイズ計画(UNAIDS)の第51回プログラム調整理事会(PCB)が12月13日から16日まで、タイのチェンマイで開かれました。その3日目にあたる15日には、UNAIDSマルチステークホルダー特別委員会が2年間の協議を経てまとめた報告書『COMMUNITY-LED AIDS R…

不平等がエイズ・パンデミックの終結を阻んでいる UNAIDS エイズと社会ウェブ版633

世界エイズデーを前に国連合同エイズ計画(UNAIDS)が新しい報告書『Dangerous Inequalities不平等の危険』を発表しました。UNAIDSは7月に年次報告書(Global AIDS Update 2022)を発表しています。そのタイトルが『In Danger(危機的状況)』。つまり今回は…

UNAIDS世界エイズデー2022キャンペーン『平等に』 エイズと社会ウェブ版632

うかうかしていると12月1日を過ぎてしまいますね。TOP-HAT News 第171号(2022年11月)の巻頭は前回に続き世界エイズデーの話題です。掲載を急がねば。 《国連合同エイズ計画(UNAIDS)は11月7日、世界エイズデー2022キャンペーンの特設ページを公式サイトに…

『社会的イネーブラー』 エイズと社会ウェブ版631

新しいコンセプトを打ち出し、それをより的確に表現したい。そうした熱意の表れなのでしょうが、国連合同エイズ計画(UNAIDS)の発表文書を日本語で紹介しようとすると、なじみのない言葉が次々に登場し、どう訳したらいいのか当惑することがしばしばありま…

報告は減ったけど 東京都エイズ通信第183号 お詫びと訂正の追加あり

【お詫びと訂正】 毎月後半に配信されるメルマガ東京都エイズ通信の配信がなぜか本日(12月7日)ありました。あれ、どうしたんだろうと見てみると、タイトルは 東京都エイズ通信第184号(臨時号)。目次は以下のようになっています。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆…

ロシアの反LGBT法拡大に国連が深い懸念 エイズと社会ウェブ版630

ロシアで同性愛宣伝禁止法の対象と適用の拡大をはかる反LGBT法案の議会承認手続きが進められていることから、ヴォルカー・ターク国連人権高等弁務官とウィニー・ビヤニマ国連合同エイズ計画(UNAIDS)がそれぞれ深い懸念を表明し、法案への反対と同性愛宣伝…

『 同時進行するパンデミックの中で』 TOP-HAT News第170号(2022年10月) エイズと社会ウェブ版629

7月に発表されているので、少し遅くなりましたが、TOP-HAT News第170号(2022年10月)の巻頭は、今年の世界エイズデー国内啓発キャンペーンのテーマの紹介です。 全国各地の自治体やNPOの準備にテーマを反映させていただこうと思えば、7月には公表する必要が…

「知って、学んで、行動する」(東京都エイズ予防月間テーマ)

メルマガ東京都エイズ通信の第182号が10月27日、発行されました。 ************************************* 令和4年1月1日から令和4年10月25日までの感染者報告数(東京都) ※( )は昨年同時期の報告数 HIV…

『最初に動き出した人たち』 エイズと社会ウェブ版628

年寄りの昔話になってしまいますが、現代性教育研究ジャーナルの連載コラム『多様な性のゆくえ』第66回(2022年10月15日)は、ニューヨークのゲイメンズ・ヘルス・クライシス(GMHC)の本部ビルを1994年に取材した時のことを少し紹介しました。 https://www.…

『何事も夢から始まる』 TOP-HAT News第169号

世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)は2002年1月に創設されました。すでに当ブログでも紹介しているように今年は活動を開始から20周年の節目なので、グローバルファンド日本委員会(FGFJ)がドキュメンタリーフィルムシリーズ『何事も…

10月から都内の多くの保健所でHIV検査再開 メルマガ東京都エイズ通信第181号

メルマガ東京都エイズ通信第181号が9月30日、配信されました。今年に入ってから9月25日までの新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。 ************************************* 令和4年1月1日から令和4…

『W杯から女子が外れた』 エイズと社会ウェブ版627

フランスで開かれるラグビーのワールドカップ2023は、来年9月8日に開幕します。日本中が盛り上がった2019年日本大会の4年後ですね。コロナ流行の前の年でした。 世の中、何があるか分からないという不透明感がますます強くなっていますが、フランス大会が予…

『真っ赤な表紙の危機感』 TOP-HAT News第168号(2022年8月) エイズと社会ウェブ版626

毎年12月1日の世界エイズデーの前後には東京・新宿の都庁本庁舎が赤くライトアップされます。国際的なHIV/エイズ対策のシンボルとなっているレッドリボンの赤ですね。2年前の夏には、コロナの流行に対する警戒のアラームとしてライトアップされ、支援と連帯…