エイズと社会 国際感染症関係論

『健康は富裕層の特権であってはならない』UNAIDSリリース エイズと社会ウェブ版450

1月21日から24日までスイスのダボスで開かれている世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の開会に際し、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が発表したプレスリリースの日本語仮訳です。 今年のダボス会議のテーマは「Stakeholders for a Cohesive and Sustain…

いまだからこそ:経験を生かすには エイズと社会ウェブ版449

たまたまではありますが、HIV/エイズ関連年表作成の下調べを細々と続けていたら、『エイズと新型インフルエンザ 警告と持続的報道の難しさ』という拙文が見つかりました。日本記者クラブ会報No.469(2009年3月10日)のワーキングプレスというコラム欄に載っ…

『カミングアウト10年の時差』 エイズと社会ウェブ版448

引き続き昨年の話で恐縮ですが、現代性教育研究ジャーナルの連載コラム『多様な性の行方』第33回(2020年1月15日)はラグビーW杯の話題をもう一つ。なにせ国内でラグビーに対する関心があれほど盛り上がるとは思わなかったもんで・・・。田中史朗選手でなく…

U=U国際シンポ報告 感想編 エイズと社会ウェブ版447

前日の報告に続き、U=Uというコンセプトを日本の国内でどう受け止めていったらいいのかについて考えてみます。 13日の国際シンポで、コメンテーターとして発言した日本HIV陽性者ネットワークJaNP+の高久陽介代表は、その発言の趣旨をもとに整理した考え方をF…

U=U国際シンポ報告 エイズと社会ウェッブ版446

U=Uに関する国際HIVシンポジウム in Tokyo ~「感染しない」は 本当か?~ 2020年1月13日(月・祝)14:00~16:30、国立国際医療研究センター大会議室 『U=U』は、Undettectable(検出限界値未満)= Untransmittable(感染しない)の頭文字であり、HIVに感染…

米国のPrEP薬無償配布プログラム『Ready, Set, PrEP』 エイズと社会ウェブ版445

鳴かないホトトギスを前にして、殺すのでも待つのでもなく、鳴かせてみようといったのは戦国のどの指導者だったでしょうか。米国のトランプ政権はHIV感染のPrEP(曝露前予防)という予防手段の普及拡大をはかるため、感染リスクの高い人を対象にしたPrEP薬の…

『W杯効果が生み出す変化』 エイズと社会ウェブ版443

《ラグビーのワールドカップが閉幕してすでに 1 カ月以上が経過した。あの盛り上がりは何だったのか》 現代性教育研究ジャーナルの連載コラム『多様な性の行方』の第32回(2019年12月15日)です。18ページに掲載されています。 www.jase.faje.or.jp 本当に、…

世界エイズデー、人権デー、そして12月12日はUHCデーでした エイズと社会ウェブ版442

12月12日はユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)デーでした。 『2017年12月12日に、国連総会において、毎年12月12日を世界ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)デーと定めるとした決議(A/RES/72/138)が採択されました。これは、UHCと強靱な保健シ…

『HIVは依然、不平等とスティグマ、差別、暴力による流行』 エイズと社会ウェブ版441

12月1日の世界エイズデーに続いて、12月10日は人権デーです。国連合同エイズ計画(UNAIDS)のウィニー・ビヤニマ事務局長が人権デーに寄せるプレス声明を発表しました。 参考までに紹介しておくと2017年から12月12日はユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC…

タイトルは『Power to the people(人びとに力を)』エイズと社会ウェブ版440 

世界エイズデーに向けた国連合同エイズ計画(UNAIDS)の報告書『Power to the people(人びとに力を)』は11月26日にケニアのナイロビで発表されました。そのプレスリリースの日本語仮訳です。英文はこちらで。 www.unaids.org 熊本市で開かれていた第33回日…

世界エイズデー2019 におけるUNAIDSプレス声明 エイズと社会ウェブ版438

2019年の世界エイズデーを前に国連合同エイズ計画(UNAIDS)のウィニー・ビヤニマ事務局長がプレス声明を発表しました。エイズ終結実現に向けた対策の中心はコミュニティ主導の活動だという内容です。日本語仮訳を作成したので、このブログでも後ろの方で紹…

勇気が出るぞ、熊本城 エイズと社会ウェッブ版437

第33回日本エイズ学会が終了しました。最終日の29日(金)は午前のセッションが終わると、直ちに展示ブースの撤収作業に入らなければならず、結構、忙しいかなと思っていたのですが、なぜか作業はサクサクと進み、30分もしないうちに終わってしまいました。 …

初日からいろいろあるぞ新時代 第33回日本エイズ学会 エイズと社会ウェブ版436

『HIVサイエンス新時代 HIV Science New Age』をテーマにした第33回日本エイズ学会学術集会・総会が27日(水)、熊本市中央区桜町の熊本城ホールで開幕しました。会期は29日(金)までの3日間です。 http://www.c-linkage.co.jp/aids33/index.html 私は今回…

歌声は楽しく、強く、そして切なく 『Gay Men’s Chorus 2019』 エイズと社会ウェブ版435

世界エイズデー(12月1日)を中心にした東京エイズウィークスのキックオフ・イベント『Gay Men’s Chorus 2019』が11月23日午後3時から東京都新宿区戸山の国立国際医療研究センター中央棟B1アトリウムで開かれました。ゲイ・トランス男性による合唱ミニコンサ…

《成人の新規HIV感染の減少ペースは依然、野心的目標に及ばない》 エイズと社会ウェブ版433

公衆衛生上の脅威としてのエイズ流行を2030年までに終結させるためには、その通過点として2020年までにHIVの新規感染を2010年当時の4分の1に減らさなければならない。これが国際社会の共通目標なのですが、どうも実現は厳しいということが最近はますます明ら…

『エイズ終結と社会的不公正の解消、女性と女児を取り残さないために』 エイズと社会ウェブ版432

今年11月初めに就任したばかりの国連合同エイズ計画(UNAIDS)ウィニー・ビヤニマ新事務局長が、ケニアのナイロビで開かれたICPD(国際人口開発会議)25周年の会議(ICPD25、ナイロビサミット)でスピーチを行いました。UNAIDSの事務局長として大規模国際会…

『ギャレス・トーマス氏、HIV関連スティグマを熱く語る』 エイズと社会ウェブ版431

9月にツィターでHIVに感染していることを公表したギャレス・トーマス氏が欧州エイズ会議の特別イベントで、HIV/エイズをめぐるスティグマの克服を呼びかけました。UNAIDS公式サイトにイベントの模様を伝える特集記事が掲載されています。 www.unaids.org 《…

2つのエイズウィークス エイズと社会ウェブ版430

世界エイズデーを中心にした東京エイズウィークス2019と大阪エイズウィークス2019の参加イベントが出そろいました。 大阪エイズウィークスの公式サイトにはつい先日、WEB版パンフレットが掲載されました。探しにくいかもしれないので、コミュニティアクショ…

『コミュニティが変える』 エイズと社会ウェブ版429

国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトに2019年世界エイズデー(12月1日)に向けたキャンペーンのテーマが掲載されました。 『COMMUNITIES MAKE THE DIFFERENCE』 日本語では『コミュニティが変える』と訳しました。 https://www.unaids.org/en/resource…

HIVをめぐる意識は英国でも20年以上前のまま アルフィー、カミングアウトを語る エイズと社会ウェブ版428

ラグビーのワールドカップ(W杯)で11月1日(金)、ニュージーランドと3位決定戦を戦ったウェールズは後半、力尽きて40-17で敗れました。さすがに今大会7試合目となると、チームとしても満身創痍の状態だったと思いますが、レッドドラゴンズの不屈の闘志はテ…

エイズと持続可能な開発目標(SDGs) エイズと社会ウェブ版427

2030年を目標達成年とする国連の持続可能な開発目標(SDGs)には、17分野のゴールが設定されています。(公衆衛生上の脅威としての)エイズ流行終結は、このうちゴール3「すべての人に健康と福祉を」の中の、さらにその各論編ともいうべき感染症分野のターゲ…

予防・治療の新時代 日本エイズ学会の松下修三理事長が記者会見 エイズと社会ウェブ版426

日本エイズ学会の松下修三理事長が10月23日(水)、東京・内幸町の日本記者クラブで『HIV感染症・エイズ-予防・治療の新時代-』をテーマに記者会見を行いました。日本エイズ学会は今年6月、『HIV感染を理由とした就業差別の廃絶に向けた声明』を発表してい…

『多様性の中の一人一人』 エイズと社会ウェブ版425

記録的な大雨となった台風19号は各地に甚大な被害をもたらしています。被災された方には心からお見舞い申し上げます。 現代性教育研究ジャーナルの2019年10月号が発行されました。連載コラム『多様な性の行方』第30回は13ページに掲載されています。 タイト…

トークイベント「2020年、東京で目指す90-90-90」 エイズと社会ウェッブ版424

ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会にあわせて開設されたプライドハウス東京2019(東京都渋谷区神宮前6-31-21、subaCO内)で10日夕、トークイベント「2020年、東京で目指す90-90-90」が開催されました。 プライドハウス東京は国際スポーツイベント開催…

ラグビー協会も後援 プライドハウス東京 エイズと社会ウェブ版421

コメンテーターとしてテレビにもよく登場する谷口真由美さんがFacebookで、ラグビーのウェールズ元代表(主将でもあった)ギャレス・トーマスさんのカミングアウトについて書いています。 当ブログでもすでにお伝えしたように、トーマスさんは2009年にゲイで…

『PrEP専門家、ロザリンド・コールマン氏に聞く』(UNAIDSサイトから) エイズと社会ウェブ版420

PrEP(曝露前予防服薬)は、HIVに感染していない人が感染を防ぐためにあらかじめ抗レトロウイルス薬を服用しておく予防策です。同じようにHIVに感染していない人が、もともと治療目的で開発された抗レトロウイルス薬を使って予防する方策としては、PEP(曝露…

選手会などと協定書締結 プライドハウス東京2019がW杯前日にプレスイベント エイズと社会ウェブ版419

ラグビーのワールドカップ日本大会の開幕に合わせ、プライドハウス東京2019が9月20日、東京・渋谷区神宮前のコミュニティスペース subaCO(スバコ)にオープンします。性的マイノリティの人たちが安心して集える場所であり、性的指向や性自認、性表現の多様…

ラグビー・ウェールズ代表の元主将がHIV感染公表、その背景は エイズと社会ウェブ版418

ラグビーW杯日本大会の直前ですが、ジャーナリズムの片隅にかろうじて身を置いている(と自分ではいまも思っている)私には、ちょっと頭を抱え込みたくなるようなニュースが英国から伝わってきました。 かつてラグビーのウェールズ代表やブリティッシュ・ア…

『トランスジェンダー女性選手の決断』 エイズと社会ウェブ版416

ラグビーのW杯日本大会は9月20日開幕ですね。つまり今週の金曜日、開幕戦は日本代表vsロシア代表。世界ランクでは日本の方が上ですが、ロシアFWはサイズも大きく力も強い。W杯出場チームともなれば、そもそも日本代表にとって楽に勝てる相手はありません。選…

コンビネーション予防と3世代HIVアウトリーチ エイズと社会ウェブ版415

国連合同エイズ計画(UNAIDS)スライド集の続きです。『HIV予防のコンビネーションアプローチ』には22枚のスライドが紹介されています。 https://www.unaids.org/en/resources/documents/2019/GAUD2019_prevention 赤線で『This document is also available …