梅雨入りを 告げるか花火 逗子の空

 夏はもう駆け足でやってくると言いますか。さっきの続きです。海岸で繰り広げられたのは、海の家の工事だけではありませんね。6月に入ったとたん、鎌倉のお隣の逗子海岸では花火大会がありました。

www.zushitabi.jp

 
 時間は6月1日(金)19:30~20:15でした。
 終わっちゃってからお知らせを紹介してもしょうがないのですが、なにせ自宅で夕食中にドド~ンと大きな音がして、窓を見ると夜空に大輪の花が・・・。それでようやく、あれ?もう花火大会、と気づいた次第であります。食事中だったので、写真は撮り忘れてしまいました。悪しからず。
 今回は例年になく音の響きが大きく、花火そのものも近くで炸裂しているように見えました。以前より、大仕掛けで豪華になった印象です。当方も居ながらにして花火観賞付きの贅沢な夕食となりました。
 いやあ、貧困老家庭にあっては、貧しい中にもリッチありの気分でありまして、感謝こそすれ、文句を言う筋合いはないのですが、強いて言えば6月1日は少々、夏の花火には早すぎるような感じではあります(どうも年寄りはひと言余分ですね)。
 これまでなら、梅雨明け告げる花火かなとなるところが、最近は梅雨入り告げる花火かなになってしまうというか・・・(まだ、言ってるよ)。
 ちなみに鎌倉の花火大会は7月24日(火)の予定です。
 https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kamakura-kankou/event/0724hanabi.html

 さすがにそのころにはもう、梅雨は明けているでしょうね。
 

石段に ホタルブクロの 夏支度

 

 6月のスタートは照ったり曇ったりのお天気ですね。湿度は低くさわやかな感じかと思っていると、雲が覆い梅雨を思わせる空になったり・・・。

 

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 青空が見え隠れする空に向かって(ま、向かっているわけではないんだけど、とにかく)大型クレーンが突き出し、由比ガ浜の海岸ではもう、海の家の設営準備が始まっていました。

 そうか、6月が始まったということは、海開きまでもう一か月。早いなあ。

 また、にぎやかになりますね。7月と8月の2か月限定で、毎日がお祭りのようなちょっと浮き立つ気分。中には開放感のあまり、暴走する人もいるし、海は汚れるし・・・ということで、それはそれで困ったものではあるけれど、個人的には季節限定の祝祭空間がもたらすメリハリのついた躍動感自体は、悪くないと思う。今年はどんな夏になるのか。

 おっと、その前に鎌倉にはもうひとつ、アジサイという観光上の大きなキラーコンテンツがありました。

 

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 由比ガ浜の海を望む成就院の石段。鎌倉有数のアジサイ名所として知られていますが、石段の補修工事のため、しばらく通行禁止になっていました。工事そのものは2年前に終わり、いまは石段も通れるようになっています。

 ただし、両側のアジサイにはまだ、かつての華やかさはありません。そもそも植えられている本数が少なく、ちらほら程度。整備の途上というところでしょうね。来年あたりは期待できるかなあ。

 

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 ということで、アジサイ不在のつなぎというわけではないのでしょうが、今年は石段脇にホタルブクロが咲き競っています。海とホタルブクロのマッチアップ・・・。うまく写真には撮れなかったけれど、これはこれで今年しか見ることのできない貴重な風景なのかもしれません。

『エイズは(いまなお)政治的課題である』 TOP-HAT News第117号(2018年5月号)

国際エイズ学会(IAS)の年次書簡『AIDS IS (STILL) POLITICL エイズは(いまなお)政治的課題である』については42日の当ブログでも紹介しましたが、TOP-HAT Newsの第117号(20185月号)の発行に際し、改めて巻頭で取り上げました。

国際的なHIV/エイズ対策の動向と日本の現状とは、かなり異なっている側面と、それでも課題は驚くほど共通しているねと思う面の両方があります。

AIDS IS (STILL) POLITICL』はその共通する面に言及しています。日本のHIV/エイズ対策に携わる方、関心がある方、そして実はあまり関心がないんだよね~という方にも、ぜひ読んでいただきたい書簡です。

英文-の書簡ですが、公益財団法人エイズ予防財団が翻訳に協力し、日本語仮訳も作成されています。エイズ予防情報ネット(API-Net)に仮訳PDF版が載っているので、そちらもぜひお読みください。

 

 

 

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メルマガ:TOP-HAT News(トップ・ハット・ニュース)

        第117号(20185月)

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TOP-HAT News特定非営利活動法人エイズソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発マガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。

なお、東京都発行のメルマガ「東京都エイズ通信」にもTOP-HAT Newsのコンテンツが掲載されています。購読登録手続きは http://www.mag2.com/m/0001002629.html  で。

エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部

 

 

◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

 

1 はじめに 『エイズは(いまなお)政治的課題である』

 

2  グローバルファンドのピーター・サンズ新事務局長が来日

 

3 HIV検査普及週間 61日から

 

4  演題募集中 第32回日本エイズ学会学術集会・総会

 

◇◆◇◆◇◆

 

1  はじめに 『エイズは(いまなお)政治的課題である』

 国際エイズ学会(IAS)の2018年版年次書簡が発表されました。タイトルは『AIDS IS (STILL) POLITICAL』。日本語に訳せば『エイズは(いまなお)政治的課題である』といったところでしょうか。

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書簡はまず昨年(2017年)7月にパリで開かれた第9HIV科学に関するIAS会議(IAS2017)の2つの報告を紹介しています。

 『世界で最も陽性率が高い国、スワジランドでのHIVの新規感染が、わずか6年でほぼ半減したとの科学データの発表には、同会議に参加した6000人の仲間たちと同様、私たちも驚かされました』

『東ヨーロッパの中所得国でHIV感染が爆発的に広がっていることが報告され、2010年と比べると新規感染は60%も増えているとのこと』

HIV感染の予防をめぐる劇的な成果と爆発的な感染の拡大。世界のHIV/エイズ対策はいま、2つのまったく異なるストーリーの進行を目の当たりにしています。えっ? 世界は2030年のエイズ流行終結という大目標に向かって粛々と進んでいたのではなかったのか。この違いは何なのでしょうか。

IASの年次書簡を読むと、真っ先に『理由はひとつ:政治』という小見出しが掲げられています。

『資金の限られている国々でも、国として強い意思をもって取り組み、国際的な支援が充実していれば、流行を公衆衛生上の脅威となり得る状況を回避することができます。エイズに取り組む政治的意思が確固たるものであれば、科学の成果を対策に直結させることができるのです』

しかし、2018年の世界の現実は、必ずしもそうなってはいません。

『多くの場合、イデオロギーが先行して、肝心のHIV(公衆衛生全般)対策が遅れています』

治療が大きく前進し、『目覚ましい科学の進歩が、HIVとの闘いを大きく変えてきました』と書簡は指摘しています。何が、どう変わったのでしょうか、そして、その変化は「エイズ終結」の見通しを裏付けるものなのでしょうか。

HIVをめぐる議論は、活動家主導の危機への対応から、より専門技術的、生物医学的なものへと移り、政治的な側面はあいまいにされていったのです。しかし、いま、この正念場において エイズ終結」の議論が世界の多くの場所で現実から遊離しつつある中で 私たちは不愉快かもしれない議論にも踏み込んでいく必要があります』

書簡は英文ですが、公益財団法人エイズ予防財団が翻訳に協力して日本語仮訳も作成されています。

・誰のためのエイズ終結なのか?

・予防が遅れているのはなぜなのか?

・南部・東部アフリカ以外の低・中所得国に対しドナー国はどのようにHIV対策への支援を行うべきなのか?

HIVコミュニティとして、流行に対処する他分野のアプローチを取り込むことができるのか? 

こうした「不愉快かもしれない議論」はおそらく、日本の現状を分析するうえでも必要です。治療の進歩は、それだけで予定調和的に「公衆衛生上の脅威としてのエイズ流行終結」を約束するものではありません。エイズ対策はまさしくいま、正念場を迎えています。エイズ予防情報ネット(API-Net)で日本語仮訳のPDF版がダウンロードできるので、ご覧ください。

http://api-net.jfap.or.jp/status/world.html

 

 

 

2  グローバルファンドのピーター・サンズ新事務局長が来日

今年3月に就任した世界エイズ結核マラリア対策基金(グローバルファンド)のピーター・サンズ事務局長が42324日に日本を訪れました。サンズ氏は就任前の2月にも来日していますが、事務局長としては今回が初来日。東京・築地の聖路加国際大学で開かれた24日のシンポジウム「エイズ流行の終息を目指して」など、世界の三大感染症であるエイズ結核マラリア対策および国際保健分野の様々な会合に出席して、日本の貢献に謝意を表すとともに、引き続き協力を求めました。

サンズ氏は銀行家の出身で、「公衆衛生上の脅威としてのエイズ流行」を2030年までに終結に導くという大目標については「必要なツールはすでにあります。後は実行するかどうかの意思にかかっています」と語り、必要な資金の確保と政治的課題として対応することの重要性を強調しまた。

 来日中の諸会合におけるサンズ氏の主要メッセージは、グローバルファンド日本委員会(FGFJ)の公式サイトに紹介されています。

 http://fgfj.jcie.or.jp/

 

 

 

3 HIV検査普及週間 61日から

 世界エイズデー121日)の対角にあたる61日(金)からの1週間は、HIV検査普及週間です。厚生労働省と公益財団法人エイズ予防財団の主唱で2006年から全国キャンペーンが展開されています。詳細はAPI-Netエイズ予防情報ネット)のHIV普及週間特設ページをご覧ください。

http://api-net.jfap.or.jp/

 東京都はこの1週間を含む6月の1カ月間を東京都HIV検査・相談月間としています。

 

 

 

4  演題募集中 第32回日本エイズ学会学術集会・総会

 122日(日)~4日(火)に開かれる第32回日本エイズ学会学術集会・総会の演題募集が58日(火)に始まりました。募集期間は628日(木)正午までです。

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 今年のエイズ学会は『ゼロを目指して 今、できること Toward Zero- What I can do.』をテーマに大阪で開かれます。会場は大阪市北区中之島大阪国際会議場大阪市中央公会堂です。

 詳細は公式サイトの演題募集ページをご覧ください。

 https://www.c-linkage.co.jp/aids32/abstracts.html

 

 

 

アジサイの季節にテーマを思う

 今年はアジサイの開花が早いようですね。鎌倉の町を歩いていると、心弾む新緑からアジサイへと、季節も速やかに移っている印象です。

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 というわけでありまして、雨の日と木曜日には少し心も沈む。こんなときこそはるか12月のキャンペーンに思いをはせてみよう。
 え?そっちかい・・・と言うなかれ(言ってもいいけど)。相当、ムチャぶりであることは承知の上でありますが、平成30年度世界エイズデー国内啓発キャンペーンのテーマ募集の締め切りが迫ってきました。
 6月4日(月)までです。つまり前向きに考えればまだ4日間、考え、かつ行動する時間があります。
 どうしたらいいのか。API-Net(エイズ予防情報ネット)の特設ページをご覧ください。
 2018年度(平成30年度)「世界エイズデー」キャンペーンテーマについて | API-Net エイズ予防情報ネット

 メールで応募できます。

ウイルスが感染する様子をライブ撮影 エイズと社会ウェブ版334

 フランスの研究グループが、体内で免疫細胞にHIVが感染する様子をライブ撮影し、その動画を公表しているということで、国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトに紹介されています。研究者へのインタビューによると、正確には体内での撮影ではなく、体内の粘膜から再構築して撮影可能なようにした細胞、およびHIVに感染した細胞を使い、試験管レベルで顕微鏡による動画撮影を行ったということのようです。

 訳していても、おじさんはもう頭がこんがらかってしまいそうだよ状態でしたが、とりあえず日本語仮訳を作成しました。

 この体内の細胞と同じ条件のものを再構築するというところが、この研究の最大の難所だったようです・・・などと一応、書いていますが、相変わらず頭の中はこんがらがったまま。

 研究者によると、研究の『ユーレイカモーメント(決定的瞬間)は、銃弾が発射されるように、ウイルスが糸状に流出するのをフィルムがとらえた時』だったそうです。

 『流出はほぼ2時間にわたって続き、それが終わると感染している細胞は興味をなくしたかのように離れ去っていきました』

 なんといいましょうか、HIVに感染した細胞というのは、セックスの後の薄情な男のようなところがありはしないか・・・おじさんとしては、この程度の理解が精いっぱい。調子に乗って的外れな感想を書き連ねているとセクハラの指弾も受けかねませんね。早々に撤退しましょう。

 UNAIDSのFeature Newsには 顕微鏡撮影の動画もYoutubeで見られるようになっているので、ま、百聞は一見にしかずということで、まずはそちらの動画を見てください。

www.youtube.com

www.unaids.org

 

HIV感染をライブ撮影 フランスの研究者

 2018528日 UNAIDS Feature Story

 健康な細胞にHIVが感染するところをフランスの研究チームがライブ撮影に成功した。UNAIDSはこの快挙についてフランス国立科学研究センター(CNRS)研究チームのモルガン・ボムセル部長に聞いた。

 

―― HIVが感染するところを撮影しようとした動機は?

モルガン・ボムセル(MB):HIVの感染はそれほど詳細に研究されているわけではなく、性行為の際に性器分泌液の中のHIVがどのようにして感染していくのかも正確には分かっていません。どのような手順で免疫細胞に感染していくのかがわかっていないのです。感染の圧倒的多数は性器または直腸の粘膜を通じて起きています。しかし、細胞表面はいろいろであり、それもHIVが体内に入っていくのに影響します。

 

――難しかったのは?

MB  ライブ撮影に適したかたちになるよう性器分泌液で感染する性器粘膜に似た実験モデルを確立することです。人の細胞をもとに試験管内で男性の尿道粘膜を再構築しました。その粘膜の表面を赤くし、感染した白血球(Tリンパ球、精液や膣分泌液で主に感染する細胞)は蛍光の緑色に染めて、HIVに感染した細胞も蛍光緑色になるようにしています。

 HIVが粘膜に入る様子を追跡していくにはシステムを蛍光にしてライブでスキャンする必要がありました。最終的に顕微鏡のレンズで細胞間の接触が見えるようなシステムを工夫しなければならなかったのです。もちろん、その作業はすべて極めて高い安全性を確保しつつ進める必要がありました。全員が手袋を二重に着け、帽子とガウンとゴーグルとマスクを着用しました。

 

――やったと思ったのはいつですか?

MB ユーレイカモーメント(決定的瞬間)は、銃弾が発射されるように、ウイルスが糸状に流出するのをフィルムがとらえた時です。流出はほぼ2時間にわたって続き、それが終わると感染している細胞は興味をなくしたように離れ去っていきました。

 

――ビデオで説明してください。

MB  HIVに感染している細胞はグリーンで表示され、蛍光のウイルスを生み出していきます。緑の点に見えます。

 いま私たちが観ているのは、HIVに感染している細胞が、性器粘膜の表面から採取して再構築した健康な細胞の表面に自ら接触していくところです。

 ふだんは異物の小片やがん細胞などを飲み込む免疫システムの白血球、マクロファージが赤い小片を飲み込み、それが青くなったマクロファージの核に少し近づいていきます。

 HIVに感染している細胞が粘膜の表面に近づき、そっととりつきます。この接触により、あるいは接触に導入されて、感染している細胞が接触面にできかけのウイルスを集めていきます(つぎはぎのような黄緑のかたまりです)。次にできかけのウイルスが緑色の点に見える完全な感染性を持つウイルスになって吐き出されていくのです。

 この緑色のウイルスはトランスサイトーシス(経細胞輸送)と呼ばれるプロセスで細胞の表面を突き抜けていきます。ウイルスは細胞に入り、感染性を持ったまま、反対側の上皮バリアから出ていきます。この結果、異物を探索し、食べ、破壊する役割を担うタイプの白血球をHIVが突き抜け、感染していくのです。そして、いったん核の内部に入ったウイルスは、自ら細胞の遺伝子物質、DNAに入り込み、体を守る役割の白血球がウイルスをつくり始めるのです。

 

――なにがHIVのキュア(完治)を妨げるのですか?

MBHIVに感染したまま休眠状態の白血球があるのでキュアは極めて困難なのです。免疫細胞にとっては、こうした細胞を見つけて殺すことが難しいし、医学者も研究しづらい。抗レトロウイルス薬はウイルスが体内で広がるのを防ぎ、免疫システムは活発にウイルスのDNAを複写する細胞を標的にします。しかし、患者が服薬をやめると、リザバーとなって眠っていた細胞が問題を起こすのです。こうした細胞がゆっくりと目覚め、ウイルスは自由に複製できるようになります。

 

 

 

 

 

Feature story

HIV transmission filmed live by French scientists

28 May 2018

A team of French researchers has succeeded in filming HIV infecting a healthy cell. UNAIDS spoke to Morgane Bomsel, Research Team Director at the French National Center for Scientific Research (CNRS), about the feat.

 

What motivated you to film HIV transmission?

Morgane Bomsel: HIV transmission has not been studied much and we had no precise idea of the exact sequence of events leading to HIV infection of genital fluids during sexual intercourse. Neither did we know how immune cells are infected and what the consequences are. The vast majority of new HIV infections are acquired via the genital and rectal mucosa; however, the outer layer, the epithelium, of those tissues varies and affects how HIV enters the body.

 

What were the challenges?

MB: The challenges involved building an experimental model that mimicked genital mucosa infected by genital fluids suitable for live imaging. We reconstructed in vitro human male urethral mucosa based on human cells, the surface of which had been engineered to be red, and an infected white blood cell (a T lymphocyte, the main infectious element in sexual fluids) that was engineered to be fluorescent green and in turn would produce fluorescent green HIV infectious particles.

 

We had to render the system fluorescent to be able to visualize it and track HIV entry in the mucosa by live fluorescent scanning. Finally, we had to devise a system to allow the microscope lens to visualize the contact between the cells. All of this, of course, was done in an extremely secure setting and all of us were wearing two pairs of gloves and a hat, a coat, glasses and a mask.

 

When did you know you had a breakthrough?

MB: Our eureka moment was when we captured on film the spillage of a string of viruses, like a gun showering bullets. This lasts for a couple of hours and then, as if the infected cell has lost interest, it detaches itself and moves on.

 

Please walk us through the video

MB: The HIV-infected cells are labelled in green and produce fluorescent viruses that appear as green dots.

What we see is the HIV-infected cell attaching itself closely to the outer layer, the epithelium, of healthy reconstructed cells of a genital tract mucosal lining.

White blood cells of the immune system, macrophages, that usually engulf foreign substances, debris or cancer cells are seen engulfing the red particles slightly moving next to the blue macrophage nucleus.

The HIV-infected cell approaches the surface of the mucosa and places itself gently on the surface. Owing to, or induced by, contact, the infected cell recruits preformed viruses towards the cell contact (the intense yellow green patches) and then starts to spit those preformed viruses as full infectious viruses that appear as green dots.

These green viruses penetrate the outer layer of the tissue by a process called transcytosis—a type of transcellular transportation. The viruses enter the cell and exit, still infectious, at the other side of the epithelial barrier. As a result, HIV penetrates the types of white blood cells responsible for detecting, engulfing and destroying foreign substances and infects them. Once inside the nucleus, the virus inserts itself in the genetic material, the DNA, and the blood cells that are meant to protect the body start to produce viruses.

Interestingly enough, the video showed that the production of viruses does not last very long. After three weeks, the infected white blood cells become dormant and a reservoir of white blood cells is formed.

 

What makes HIV particularly tricky to cure?

MB: Attempts to cure HIV have been very difficult because of the dormant infected white blood cells. Those cells are hard for the immune system to find and kill, and for the scientist to study. Antiretroviral medicines prevent the virus from spreading throughout the body and the immune system targets cells that are actively transcribing viral DNA. But because of the reservoir, these cells become a problem if a patient stops taking antiretroviral therapy. They can slowly awaken, allowing the virus to replicate freely.

 

6月はHIV検査・相談月間 東京都エイズ通信129号

メルマガ東京都エイズ通信の第129号(20185月号)が529日に発行されました。今年に入ってから523日までの新規HIV感染者・エイズ患者の報告数が掲載されています。archives.mag2.com

 

   ◇

平成3011日から平成30523日までの感染者報告数(東京都)

  ※( )は昨年同時期の報告数

HIV感染者       132件  (142件)

 AIDS患者          21件  ( 36件)

 合計             153件  (178件)

 

HIV感染者数、AIDS患者数ともに昨年同時期を下回っています。

      ◇

前年同時期との差は、HIV感染者報告が10件、エイズ患者報告が15件それぞれ少なくなっているので、合計すれば25件少ないということであります。

 あまり1か月単位の増減に一喜一憂してもしょうがないと常々いいつつ、ちょっと間が持たないので、1か月前の128号(20184月号)のときと比べてみましょう。420日時点の集計では、感染者報告の差が12件、患者報告の差が15件で、前年同時期より計27件少なかったので、今回その差はわずかですがむしろ縮まっています。減少への期待を感じさせつも、まあ横ばいかなという印象ですね。

 61日から7日まではHIV検査普及週間、そして東京都は《国が実施する「HIV検査普及週間」をより充実・強化するため》、その1週間を含む6月の1か月間をHIV検査・相談月間としています。詳細はこちらでご覧ください。

 

 HIV検査普及週間

平成30年度「HIV検査普及週間」 | イベント情報 _ HIV検査普及週間 | API-Net エイズ予防情報ネット

 

 東京都HIV検査・相談月間

東京都HIV検査・相談月間 東京都福祉保健局

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『世界HIV予防連合が新規感染減少に向けた活動を加速』

 

昨年10月に発足した世界HIV予防連合の最初の成果報告書発表イベントが、世界保健総会開催中のスイス・ジュネーブで開かれました。国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトに掲載されたプレスリリースの日本語仮訳です。

世界HIV予防連合については、昨年1011日付け当ブログで発足時のUNAIDSプレスリリースの日本語仮訳を掲載してあるので、よかったら併せてご覧ください。

http://miyatak.hatenablog.com/entry/2017/10/11/211101

この時は2020年の90-90-90ターゲット達成に向けて、ロードマップを作りましたという内容が中心でした。その中には『各国が直ちに着手し、段階的に進めていくべき10項目の具体的なアクションプラン』が示されているということです。

今回は以下の24カ国から最初の6か月間の成果レポートが掲載されています。

アンゴラ、ブラジル、カメルーンコートジボアールコンゴ民主共和国エチオピア、ガーナ、インド、インドネシアケニアレソト、マラウィ、メキシコ、モザンビークナミビア、ナイジェリア、パキスタン南アフリカスワジランドウガンダウクライナタンザニアザンビアジンバブエ

 

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世界HIV予防連合が新規感染減少に向けた活動を加速

   2018523日 UNAIDS Feature Story

www.unaids.org

 

  世界HIV予防連合が最初の成果報告書を発表した。

 HIV予防に向けた政治的関与の強化と新規HIV感染の減少状況を検討した結果、6カ月前に世界HIV予防連合が発足して以来、大きな成果が上がっていると報告書は指摘している。対策の効果をより高めるために、多くの国で国内予防連合がつくられ、予防プログラムの新たな野心的ターゲットが設定された。また、予防に焦点を当てた戦略が策定されている。

 「連合に参加している多くの国で、期待の持てる事例があり、私たちはその教訓を学ぶことができます」とケニアのシシリー・カリウキ保健相はいう。

 たとえば、南部アフリカの数カ国で行われている強力なコンドーム普及プログラムや東部アフリカ数カ国の男性器包皮切除手術の高い普及率などがその実例です。インド、ウクライナなどではキーポピュレーションのための強力なプログラムがあり、ブラジルやメキシコ、それに南アフリカケニアでは、曝露前予防服薬(PrEP)の導入と拡大が急速に進められています。

 しかし、成果報告書はまだまだなすべきことが数多くあることも指摘しています。承諾年齢に関する政策が依然、思春期の若者に対するサービス利用を妨げています。そして、懲罰的な法律および法執行はキーポピュレーションのサービス利用を阻んでいるのです。

 「一日平均で1000人の若い女性および思春期の少女がいま、新たにHIVに感染しています。予防プログラムのギャップは依然として大きく存在しているのです」とUNAIDSのミシェル・シディベ事務局長は語る。

 予防対策の持続には、市民社会が意味のあるかたちで各国の予防連合に加わり、その専門的能力と比較優位を生かせるようにしなければならない。HIV予防を進めるための資金確保も必要になる。

 「予防連合の妨げになっている4つの理由があります;政治のリーダーシップの不足、効果的な予防対策を妨げている政策、予防対策の予算不足、必要な規模で組織的にプログラムが遂行されていないこと、の4点です。世界予防ロードマップ2020の採択により、私たちは自らこうした課題に取り組むことになりました」とジンバブエのデビッド・パレリニャトゥワ保健・児童福祉相は語った。

 522日にスイスのジュネーブで開かれている第71回世界保健総会で行われた成果報告書の発表イベントには、連合加盟国から11人の保健相を含む200人以上が参加、さらに新たに加わったボツワナ、イラン、ミャンマー3カ国からも閣僚が参加した。

 

 

 

Global HIV Prevention Coalition accelerates action to reduce new HIV infections

23 May 2018

 

The Global HIV Prevention Coalition has launched its first progress report.

Taking stock of the progress made in strengthening political commitment for HIV prevention and reducing new HIV infections, the report shows that significant progress has been made since the launch of the Global HIV Prevention Coalition six months ago. National prevention coalitions have been established to accelerate and better coordinate responses, new and ambitious prevention programme targets have been set in many countries and HIV strategies that focus on prevention have been launched.

There are many promising country examples across the coalition we can learn from,” said Sicily Kariuki, the Minister of Health of Kenya.

Good programme examples highlighted at the event include strong condom programmes in some southern African countries and high voluntary medical male circumcision coverage in several eastern African countries. Strong programmes for key populations, including in India and Ukraine, and pre-exposure prophylaxis being rapidly introduced and expanded in Brazil and Mexico, as well as in South Africa and Kenya, were also noted.

However, the progress report also shows that much still needs to be done. Policies on age of consent continue to represent major barriers to adolescents accessing services. Punitive laws and law enforcement practices hinder access by key populations.

Every day, there are 1000 new HIV infections among young women and adolescent girls. Prevention programme gaps remain huge,” said Michel Sidibé, the Executive Director of UNAIDS.

For prevention efforts to be sustainable, civil society should be meaningfully engaged in all national prevention coalitions, and their expertise and comparative advantage in implementation used. HIV prevention also needs to be adequately funded.

Four main reasons that were holding us back were identified when we formed the coalition: gaps in political leadership, policy barriers to effective prevention, gaps in prevention financing and lack of systematic programme implementation at scale. With the adoption of the Global Prevention 2020 Road Map we committed ourselves to address these issues,” said David Parirenyatwa, the Minister of Health and Child Care of Zimbabwe.

More than 200 delegates, including 11 ministers of health from coalition countries, as well as ministers from three additional countries that newly joined the coalition—Botswana, the Islamic Republic of Iran and Myanmar—attended the launch event, held on 22 May at the 71st World Health Assembly in Geneva, Switzerland.