ラヴズ・ボディ エイズの時代の表現 再録(上) エイズと社会ウェブ版306 

 115日夜に東京都港区のSHIBAURA HOUSEで開かれた「Living Together/STAND ALONE」は今回が2回目の開催になるということでした。では1回目は何時だったのかというと、東京都写真美術館で《ラヴズ・ボディ 性と生を巡る表現》開催中の20101123日でした。

最初は写真展のスペシャル・イベントとして開かれ、その7年後に2回目のステージが実現しました。そうか、そうでしたか。個人的には「ラヴズ・ボディ」と聞くと、ざわざわっと胸の中が沸き立ってきます。写真展の開会直前には4人の作家による日本記者クラブの記者会見で司会を担当し、ブログのエイズと社会ウエブ版という連載で2010103日から31日までの間に、6回にわたって写真展の紹介というか、感想というか、とにかくいたずらに長々とした文章を書いていたからです。

残念ながら緊急決定イベントだった第1回のLiving Together/STAND ALONE」を観ることはできず、実はその存在すら知らなかったのですが、ご都合主義の性格をいかんなく発揮して、不思議な縁を感じます。

ブログはその後に引っ越しているので、その時に連載も消えてしまいました。でも、引っ越しの際に何とか原稿のサルベージを行い、2014年にはFacebookに再録しています。

ところが今回、探してみると、Facebook上からはなかなか探すのが大変ですね。

1回目の「Living Together/STAND ALONE」がどのような背景のもとで開かれ、それが今回の再演とどう関連しているのか。そうしたことを考えるときのヒントになるかどうか、それは時間の無駄を承知で読んでもらえるかどうかにもかかっていますが、2010年の連載の、そのまた2014年の再録を改めて当ブログに掲載します。

あれ?どこかで見たような文章だな、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。ただし、もともとの読者が少ないので、その辺は大目に見ていただきましょう。6回分の一気掲載はあまりにも長いので、上中下3回に分けて掲載します。

 

 

 

◎ラヴズ・ボディ エイズの時代の表現 エイズと社会ウエッブ版31 2010.10.3

 東京・恵比寿の東京都写真美術館102日から「ラヴズ・ボディ 生と性を巡る表現」という展覧会が開かれている。英文表記は「Loves body art in the age of AIDS」。副題部分を直訳すれば「エイズの時代の芸術」だろうか。個人的には「エイズの時代の表現」あたりにまで踏み込んでみたいところだ。

日本語の副題はさらに大きく踏み込んで、「生と性を巡る表現」となっている。東京都写真美術館がオリジナルで企画した展覧会であることを考えると、事情はむしろ逆で、日本語タイトルが先にあり、あとで英語の副題がついたのかもしれない。

英文タイトルには明示されていて日本語では隠れているエイズの流行がこの展覧会の大きなテーマである。エイズの流行が性を深くとらえなおす契機となったという意味では、日本語の副題が的外れということもまた、できない。むしろ、企画者の強い思い(平たく言えば、いかに入れ込んでいるか)が伝わってくるという印象も受ける。

8人の出品作家は自らHIVに感染しているか、身近な人をエイズで失った経験を持っており、男性同性愛者でもある。

HIVの主要な感染経路の一つが性行為であり、とりわけエイズの流行の初期においては欧米大都市圏のゲイコミュニティで主に症例が報告されていた。このためエイズはゲイの病気という印象が強まり、それがエイズに対する差別や偏見、排除などの感情を社会的に引き起こす大きな理由の一つ(すべてではないが)となった。

ゲイであることを自認する作家の多くが、エイズの流行という世界史的現象に直面し、自らの存在をかけて表現した作品は社会に大きな影響を与えてきた。アートにはまったくの素人だが、1980年代後半からまがりなりにもエイズの取材を続けてきた記者として、このことは強調しておきたい。

それと同時に自分がHIVに感染したり、親しい人がHIVに感染していたり、あるいは同性愛者であるという自認を持っていたりということがなければ、エイズの流行に深く影響を受けていることにはならないのだろうかということも、ここであえて付け加えておかなければならない。

8人の作品がそんなことはないということを逆説的なかたちで伝えているということも書き添えておくべきだろう。治療や予防に携わる人たちが、一部ではあれ、がんがん検査をして陽性と分かった人に早く治療を提供すれば、新たな感染は減らせるみたいなことを語って恥じない現状も考えると、とりわけそう思う。なぜそう思うのかということをできればこれから書きたい。

展覧会の開幕前日には報道関係者を対象に内覧会が開かれ、作家8人中4人が会場で自作について語った。その話を聞き、昨今の日本のエイズ対策をめぐる状況の中でよくぞこのような展覧会を企画してくれたと感謝をしたくなる。

実はそのさらに前日の930日には日本記者クラブ4人の作家を招いて記者会見を行い、アートには縁がないけれどHIV/エイズにはいささか縁が深いと自分では思っている私が、司会を担当した。

同性愛者ではなく、HIV陽性でもなく、エイズで友人を失った経験もないのに、このような展覧会を企画する資格があるのだろうかと悩みつつ、12年もかけて展覧会の開催を実現させたキューレーター笠原美智子には、そっと手を合わせ、頭を下げたい思いである。下げなかったけど。

会場にいた作家はAAブロンソン、ウイリアム・ヤン、スニル・グプタ、ハスラー・アキラ/張由紀夫の4人で、いなかったのはすでに亡くなっているフェリックス・ゴンザレス=トレス、エルヴェ・ギベール、ピーター・フジャー、デヴィッド・ヴォイナロヴィッチの4人である。エイズの流行がいかに多くの才能を奪っていったか。8人の作家の半数が不在である事実は、そのこともまた、無言のうちに示している。「いまも生きている」という言い方は適切ではないのだろうが、輝かしくも困難なエイズの時代を生き続け、21世紀10年目の秋を迎えた東京で自作を語る4人の作家の話を次回以降、微力ながら紹介したい。

  

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◎「吊された男」と「拡大された大家族」 ラヴズ・ボディ2 エイズと社会ウエブ版32 

2010.10.5

 ニューヨークを拠点に創作活動を続けるAAブロンソンの作品は巨大である。東京都写真美術館の「ラヴズ・ボディ 生と性を巡る表現」では会場を入るとすぐ、正面の壁面にブロンソンの作品3点が展示されている。「吊された男#2」「吊された男#4」の2点は、それぞれタテ3.05メートル、ヨコ1.22メートル。その間にある「アンナとマーク、200123日」はタテ2.135メートル、ヨコ3.05メートル。絶望と希望を表すこれらの作品は、ブロンソンにとって巨大さが、少なくとも等身大以上の大きさが不可欠であったのではないか。そうしたことを納得させる作品でもある。

 カナダ出身のAAブロンソン1969年、ホルヘ・ゾンタル、フェリックス・パーツの2人とともにトロントで「ジェネラル・アイデア」という芸術家グループを結成した。94年にゾンタルとパーツがともにエイズで亡くなるまで、このグループは《パフォーマンス、ヴィデオ、写真、絵画、彫刻、『ライフ誌』をもじった雑誌『ファイル』の出版(1972-89年)など、幅広いメディアを駆使しながら商業主義やメディアへの批評に満ちた作品を発表》してきたという(『ラヴズ・ボディ』の作家解説より)。

 2人のパートナーをほぼ同時に失い、ブロンソンは途方に暮れた。25年間、ジェネラル・アイデアとして作品を制作してきたので、「突然、ソロアーティストとして活動するようになっても、やり方が分からなかった」という。

ジェネラル・アイデア2人の仲間だけでなく、90年代前半の短い期間に周囲の親しい人のほとんどをエイズで失うことにもなった。

「吊された男(ハングマン)」はその途方に暮れたブロンソン自身が被写体である。「アートの上でも、人生の上でも、パートナーがいない。どう作品を作ったらいいのかも分からない」という状態で身動きできない自分の姿を裸で宙づりにされることで示している。

なんだ、そのまんまじゃん、という気がしないでもないが、そうした悲しみや無力感は、手を後ろに組んで吊されている後ろ姿の(しつこいようだが、等身大を超えた)大きさによって無言のうちに伝わる。

プレビューで作家自身の説明を聞いたうえでの感想なので、《無言のうちに》というのは正確ではないかもしれない。ただし、ブロンソンの穏やかな語り口は、あたかも無言のコミュニケーションであるかのように胸に響いてきた。

 吊り下げられ、何もできない状態から脱してブロンソンがソロアーティストとして活動を再開するまでには5年ほどかかったという。ひげもじゃの男が生後10カ月の娘を抱いている「アンナとマーク、200123日」は01年から02年にかけての作品だ。先ほどの「吊された男」が02年。21世紀を迎え、ニューヨークは米中枢同時テロにより世界貿易センタービルが目の前で崩れ去る場面を目撃した。参考までに書いておけば、9.113カ月前の016月に国連エイズ特別総会が開かれたのもニューヨークだった。ブロンソンはこの時期に個人として希望と絶望の表現を試みていたことになる。

生まれたばかりのアンナを抱くひげもじゃのマークは、彼の新しいパートナーであり、アンナはレズビアンのカップルとゲイのカップルの4人の娘である。つまり、彼女には、母親と父親がそれぞれ2人いる。「ニューヨークでは、かなりの数のゲイ、レズビアンが子供を持つようになった。エイズであまりにも多くの死を経験したためではないか」とブロンソンは説明する。

おびただしい数の恋人や友人、知人といった人たちの命が失われたニューヨークという町で、「コミュニティの中の拡大された大家族」ともいうべき人と人とのつながりを求める動きが顕著になったことも、エイズの流行がもたらした影響の一つとして、注目しておかなければならない。

 

こんな時こそ、そんな時 大阪エイズウィークス2017 エイズと社会ウェブ版305

 「こんな時ナンやけど」と言い始めたら、いつだって「こんな時」です。最近は世の中、いろいろあり過ぎて、常に「ナンやけど」状態なんやけど・・・、そんなときでも大阪のおばちゃんはド迫力! おっと失礼、元気ですね。
 大阪エイズウィークス(11.18~12.10)のWEB版パンフレットが公式サイトにアップされました。
 http://osaka.aids-week.com/bannerimg/pamphlet2017.pdf

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 スタートは一応、11月18日(土)になっていますが、そこはいらち・・・じゃなかった細かいことにはとらわれず、なにごとも合理的に判断して行動する大阪です。もうかりまっか? ぼちぼちですわ。ほな、待ってることないで~というわけで、もうぼちぼち始まっています。

 すんまへん、怪しげな関西弁で大阪へのステレオタイプてんこ盛り・・・昔は大阪の社会部で遊軍記者だったこともあるんだけど、謹んでおわび申し上げます。

 なに言うとんねん。
 明日(12日)は『御堂筋オータムパーティ2017 ~御堂筋ランウェイ~』にブース出展。秋の御堂筋、銀杏並木の色づきはどうかなあ。『UPDATE! エイズのイメージを変えよう』ということで、こんな時ナンやけど、行ってやぁ、オータムパーティ・・・。

 

UNAIDSキャンペーン 『My health, my right(私の健康、私の権利)』 エイズと社会ウェブ版304

 

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)が今年の世界エイズデー121日)に向けた啓発キャンペーン『My health, my right(私の健康、私の権利)』の概要を発表しました。今年は『Right to Health(健康の権利)』を掲げ、すでに116日(月)からキャンペーンが展開されています。

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http://www.unaids.org/en/resources/campaigns/right-to-health

 

 ♪3日遅れの便りを乗せて~、ということで、時差は少々ありますが、パンフレットの日本語仮訳を作成し、API-Netエイズ予防情報ネット)にも本日、掲載していただきました。こちらです。新着情報の『UNAIDS 私の健康、私の権利』というところをクリックしてください。

  http://api-net.jfap.or.jp/

《キャンペーンのテーマは「私の健康、私の権利」です。基本的人権の一つである「健康の権利」を取り上げ、国際社会がいま、HIV/エイズ対策の共通目標としている「公衆衛生上の脅威としてのエイズ終結」には、「健康への権利」を国際保健の中心に据える必要があると指摘しています。UNAIDSFacebook2017世界エイズデー #myrighttohealthキャンペーン特設ページを開設し、写真やビデオの投稿を呼びかけています》

 

剛速球をど真ん中に投げ込んできたというか・・・。

 

《あなたにできることは

 健康の権利とは、あなたにとってどういうことなのか、それを教えてください》

 

して、その方法は・・・

 

《自分自身が健康の権利を実践しているところを写真に撮ってください。たとえば、散歩に出かけたり、薬を服用したり、きれいな水を飲んだり、新鮮な空気を吸ったり、検査結果を受け取ったり、コンドームを買ったり、スポーツに参加したり、差別ゼロを経験したり、病気や感染を防ぐための情報を得たり、産前学級に出席したり、といろいろな場面があるでしょう》

 

 ということで、写真やビデオに #myrighttohealth ハッシュタグをつけ、ネットで送ればいいそうです・・・おっとっと、この辺になると、ITに弱いおじさん層は、だんだん何をしていいんだか分からなくなり、おろおろしてくる。

キャンペーンのパンフレットには「誰も置き去りにせず」と書いてあるんだけど、早くも置き去りにされちゃいそうだよ・・・。

 

Alone が Together する夜 エイズと社会ウェブ版303

 ライブパフォーマンスとHIV陽性者の手記朗読、そして医療の専門家を交えたトークショーと盛りだくさんの2時間でした。寒風吹きすさぶ晩秋の帰り道、JR田町駅に向かってとぼとぼとカナルに架かる橋を渡る間も、余熱がなかなか冷めない。何というのかなあ、熱いというか、暖かいというか、強いて表現すれば、熱暖かくてクール・・・なんじゃ、そりゃ!?と思うでしょ、でも、そんなイベントだったんだよね。

 東京都港区のSHIBAURA HOUSE115日夜、「Living Together/STAND ALONE」が開かれました。好き勝手な感想が暴走してしまうといけないので、まずはプログラムを紹介しておきましょう。

 

Living Together/STAND ALONE

SHIBAURA HOUSE 2017年度フレンドシップ・プログラムnl/minato_ LGBT/ジェンダー/メディアプログラム

1部 「Living Together/STAND ALONE

ライブパフォーマンス + HIV陽性者による手記の朗読

出演:マダム ボンジュール・ジャンジ(ドラァグクィーン/パフォーマー

ゲスト:長谷川博史(編集者/NPO JaNP+理事)

    武田飛呂城(NPO法人 日本慢性疾患セルフマネジメント協会 事務局長)

2部 トークショーHIVセクシュアリティ

出演:

生島嗣(NPO法人ぷれいす東京代表 /31回日本エイズ学会学術集会・総会 会長)

岩本愛吉(東京大学名誉教授 /国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略推進部長)

松中権(認定NPO法人グッド・エイジング・エールズ 代表)

 

 ね、盛りだくさんでしょう。個人的には、LGBT/ジェンダー/メディアプログラムの中心にHIV/エイズをピシッと据えたその課題設定の真っ当さと志の高さ、そこにまず敬意を表したい。

そのうえで、うっとうしい「そもそもおじさん」の疑問なんですが、そもそもタイトルが、Together(一緒)でALONE(一人)ってどういうことなの?

実はステージが始まるとこの疑問はすぐに氷解しました。

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パフォーマンスは主催者であるマダム ボンジュール・ジャンジがひとり壇上に立って(おっと最初の写真は座っていたか。ま、とにかく)STAND ALONEで進められ、手記は武田さん、長谷川さんが、これまたそれぞれおひとりで朗読されたのですが、その内容はLiving Togetherのメッセージでした。

ALONEのパフォーマンスとTogetherの朗読が交互に登場して、総体としては、それぞれにALONEな個人が、Togetherに生きているという共通の了解事項が成立し、第2部の「HIVセクシャリティ」をテーマにしたトークショーにつながっていく。ま、勝手に解釈すれば、そんな構成ですね。

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パフォーマンスはこんな感じで、七変化といいますか、次々に登場する人物はすべてジャンジさんです。

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 血友病治療の血液製剤HIVが混入していたため感染した武田さんは「問うことだけが人生だ」と題した手記を朗読しました。

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5歳ぐらいまでに感染していたと推定され、その感染をお母さんから知らされた16歳の頃には「親に心配をかけたくなかったから、静かに荒れた」ということです。生と死を行き来する数年間が続き、5年後に新薬が開発されて劇的に回復しました。「あと半年、遅かったらおそらく死んでいただろう」と武田さんは手記に書いています。先に死ぬ人がいて、治療が間に合って生き残った自分がいる。いない人がいて、いる人がいる。どうしてなのか。問いかけても誰も答えることはできない。問いだけがあって、答えはない。だが、問うことは大切だ。生きることはだいじなことだ。武田さんは手記をこう結んでいます。

「答えは見つからなくていい。問いの中にすべての人生がある」

 

 再びジャンジさんのパフォーマンスをはさみ、ステージが暗くなると、あらら、隣に座っていた長谷川さんがセンチメンタル・ジャーニーを歌いながら車いすをステージに向かって移動させていきました。相変わらず食えない人だねと思いつつ・・・。

 

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ステージにはスロープがついていないのに、車いすでどうやって上がるつもりだろう。おそらくは客席の大方の人がはらはらしながら見守っていると、車いすから離れ、ひょいとステージの先端に腰をかけて、自作の詩「さくらさくら/センチメンタル・ジャーニー」を朗読します。食えないぞ、やっぱり、と改めて思い、また、何回も聞いた詩だというのに、再び三たび、その世界に引きこまれていく。

 

一九九二年、爛漫の春

僕が通い始めた病院の庭には桜の大木が立っていて

咲き誇る満開の花の下で僕はひたすら旅立ちの日を待っていた

 

この詩に描かれている1992年から2002年までの間、長谷川さんの周囲でもたくさんの人が旅立っていった。そして長谷川さんは123錠のカプセルで薬漬けになりつつ生きながらえていた。その2002年からでも15年が経過している。勝手にセンチメンタルで恐縮ですが、私も改めて長い時を振り返る。長谷川さんにはかかわりのないことかもしれません。でも、これもまたLiving Togetherであります。

 

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 第一部の終幕にはミラーボールが登場しました。その直前のパフォーマンス(先ほどの写真の赤い服の分ですね)では少々、刺激的な場面もあったのですが、ジャンジさんからは事前に『ちょっと苦手なシーンがあるかもしれませんが、一瞬ですのでその時は目を覆っていて頂ければ』というアドバイスをいただいていました。したがって目を覆うことは覆い、それでもまあ、指と指の間は少し開いて・・・などと、もたもたしているうちに写真は撮り忘れてしまいました。悪しからず。そのかわり、というのも変ですが、3人そろい踏みのミラーボール、とくとご覧ください。

 

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 第2部のトーク。岩本さん、松中さんという分野の違うお二人は初顔合わせだったようですが、生島さんの司会で緩やかなライブ感覚のTogether Talkになりました。岩本さんはラブ吉先生と呼ばれ、まんざらでもなさそうな表情。

 2019ラグビーW杯、2020東京五輪の話題も出て、「HIVセクシャリティの課題を来たるべき巨大イベントの2年間にどうつなげていくか、個人的には新たな宿題をいただいた印象もあり、緩やかにして、かつスリリングな展開でした。

 

 

 

 

 

「一緒に生きている」というメッセージ TOP-HAT News 第110号

 時系列的に言うと、日本記者クラブの記者会見報告と順番が前後してしまいましたが、10月末発行のTOP-HAT News 110号です。巻頭は第31回日本エイズ学会学術集会・総会とTOKYO AIDS WEEKS 2017の案内です。英語表記で恐縮ですが、それぞれのメッセージから気になる言葉を一つずつあげるとすれば、エイズ学会は「Living Together」、東京エイズウィークスはSilenceDeath」でしょうか。

 新しいメッセージというわけではありません。2017年いま、なぜその旧知のメッセージが必要なのか。「生きる」か「死ぬ」か。異なるアプローチから同じことを伝えようとしている。そんなとらえ方もできます。

 

 

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メルマガ:TOP-HAT News(トップ・ハット・ニュース)

        第110号(201710月)

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TOP-HAT News特定非営利活動法人エイズソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発マガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。

なお、東京都発行のメルマガ「東京都エイズ通信」にもTOP-HAT Newsのコンテンツが掲載されています。購読登録手続きは http://www.mag2.com/m/0001002629.html  で。

エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部

 

 

◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

 

1 はじめに 「一緒に生きている」というメッセージ

 

2  最終日(1126日)には市民公開講座

 

3  年間75ドルで最新の抗レトロウイルス治療を提供

 

4 世界全体で新規HIV感染を75%減らすためのロードマップ

 

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1 はじめに 「一緒に生きている」というメッセージ

 『未来へつなぐケアと予防 Living Together』をテーマにした第31回日本エイズ学会学術集会・総会が1124日(金)から26日(日)まで、東京都中野区の中野サンプラザを主会場に開催されます。今年の学会長は特定非営利活動法人ぷれいす東京代表の生島嗣さんです。

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 もともとは医学系の学会である日本エイズ学会の会長を、医師でも研究者でもないNPOの代表が務めるのは、2006年の第20回学会以来、2回目となります。11年前の会長も、ぷれいす東京の当時の代表だった池上千寿子さんです。

 HIV/エイズの流行という世界史的な現象には、保健や医療の分野だけでなく、広く社会的に対応する必要があることは、国際社会の共通認識となっています。生島さんの登板もまた、歴史の必然というべきでしょう。公式サイトはこちらです。

  http://aids31.ptokyo.org/

 「会長挨拶」の中で、生島さんはこう書いています。

 《「HIV陽性の人も、陰性の人も、どちらかわからない人も、一緒に生きている」というリアリティを共有するためのキャンペーン「Living Together」を、私たちが始めたのは2002年のことです。これは、エイズ対策において、HIV陽性者へのケアとHIVの感染予防は車の両輪として必要であり、当事者の参加が重要であることを伝えるメッセージでもありました》

 15年前に生まれた「Living Together(一緒に生きている)」というメッセージはいまなお、日本のHIV/エイズ対策の重要なキーワードであり続けています。もう少し、生島会長の言葉を紹介しましょう。

 《本会議では、HIV/エイズを通じて映し出される社会の課題、就労問題、介護や精神保健領域へのケアの連続性といった課題を解決するために、医療従事者、研究者、行政、NGO/NPO関係者、HIV陽性者などが、立場を超えて語り合いたいと願っています。「未来へつなぐケアと予防 Living Together」というテーマには、大きな転換期を迎えつつある今だからこそ、あらためて考え、共有しておくべき核心が含まれているものと信じます》

 3日間のプログラムもすでに公式サイトに掲載されています。海外からは国連合同エイズ計画(UNAIDS)のルイス・ロウレス事務局次長、チュラロンコン大学(タイ)のキアット・ラクルンタム教授、タイ赤十字エイズ研究センターのニッタヤ・ファヌファク予防医学部長、デュースブルク・エッセン大学HIV研究所(ドイツ)のヘンドリック・ストレーク博士が参加し、プレナリー(全体会議)の講演および特別教育講演を行う予定です。

 また、24日午後のプレナリーでは、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部の松本俊彦部長が『薬物依存症は孤立の病安心して「やめられない」といえる社会を目指して』をテーマに講演します。

 さらに今年は学会会場から徒歩圏内にある中野区産業振興センター(東京都中野区2-13-14)、なかのZEROホール(東京都中野区2-9-7)の2カ所でTOKYO AIDS WEEKS 2017の様々なイベントが同時開催されます。エイズで亡くなったニューヨークの画家、キース・ヘリングの作品「SilenceDeath」をメインビジュアルにして、HIV/AIDSをテーマとした講演・トークショー・映画・展示などの準備がいま、着々と進められています。

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 おっと、会期は24日からとなっていますが、23日夜にも、なかのZEROホールで映画上映の試写会があります。スケジュールや会場へのアクセスはTOKYO AIDS WEEKS 2017公式サイトをご覧ください。エイズ学会には参加費が必要ですが、こちらは無料です。

 http://aidsweeks.tokyo/

 

 

 

2  最終日(1126日)には市民公開講座

 第31回日本エイズ学会学術集会・総会最終日の1126日(日)には、学会サブ会場のコングレスクエア中野B1階ホールで午後3時半から、市民公開講座『日本のHIV/エイズの現状は今~エイズ予防指針の改定と日本』が開かれます。

 昨年末から今年春にかけて、ほぼ5年に一度のエイズ予防指針改定に向けた議論に中心的に加わった厚労省エイズ動向委員会の岩本愛吉委員長、および「HIV感染症の医療体制の整備に関する研究班」の横幕能行主任研究者のお二人が講演を行います。

 市民公開講座は学会登録者以外の方も無料で参加できます。詳細は第31回学会公式サイトのプログラムをご覧ください。

 

 

 

3  年間75ドルで最新の抗レトロウイルス治療を提供

 最新のインテグラーゼ阻害剤であるドルテグラビルを含めた抗レトロウイルス治療(ART)の合剤が低・中所得国で安価に使用できるようにする国際合意が成立し、国連総会開会中の921日、南アフリカケニア両国政府や国連機関などがその内容をニューヨークで発表しました。来年から90カ国で実施されるようになるということで、国連合同エイズ計画(UNADS)など合意関係機関は抗レトロウイルス治療の普及が大きく進むと期待しています。合意発表のプレスリリースの日本語仮訳がHATプロジェクトのブログに掲載されています。

 http://asajp.at.webry.info/201709/article_7.html

 

 

 

4 世界全体で新規HIV感染を75%減らすためのロードマップ

 国際社会の当面の共通目標となっている90-90-90ターゲットの2020年達成を目指し、国連合同エイズ計画(UNAIDS)と国連人口基金UNFPA)が1010日、『HIV予防2020ロードマップ』を発表しました。こちらもプレスリリースの日本語仮訳がHATプロジェクトのブログに掲載されています。

 http://asajp.at.webry.info/201710/article_2.html

 

 90-90-90ターゲットは『HIVに感染している人の90%が自らの感染を知り、そのうちの90%は治療を開始し、さらに治療を受けている人の90%が体内のウイルス量を低く抑えられる状態』でUNAIDSの試算では2020年にこのターゲットが実現できれば、年間の新規HIV感染件数は現在の4分の150万人以下になるということです。

ただし、現在のペースではその実現は到底望めないことから、ロードマップを示し、検査の普及などに力を入れるよう各国に呼び掛けています。

 ロードマップは国連機関や国連加盟国、市民社会組織、国際組織などが参加する『世界HIV予防連合』の創設会合で発表されました。

 

 

 エイズ学会・東京エイズウィークス記者会見報告(というか言い訳) エイズと社会ウェブ版302

 第31回日本エイズ学会学術集会・総会の生島嗣会長(特定非営利活動法人ぷれいす東京代表)とTOKYO AIDS WEEKS2017(東京エイズウィークス)の事務局を担当する特定非営利活動法人日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス、高久陽介代表が111日(水)午後、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見を行いました。

 今年のエイズ学会は1124日(金)から3日間、東京都中野区の中野サンプラザを主会場に開催されます。また、TOKYO AIDS WEEKS2017はその前日の23日(木・祝)の前夜祭を含め、直近会場で同時開催される世界エイズデー関連の集中イベントです。

 会見ではまず、生島さんからエイズ学会の見どころ、ならびに国連90-90-90ターゲットおよび曝露前予防内服(PrEP)について報告をしていただきました。今年の学会のテーマは『未来へつなぐケアと予防 Living Together』です。

 高久さんからも東京エイズウィークスのプログラムに加え、PrEPおよびそのベースとなる『予防としての治療(T as P)』について説明していただきました。

 会見の様子については日本記者クラブの公式サイトに会見リポートが掲載され、You tubeの動画にもアクセスできるようになっているので、そちらをご覧ください。 

www.jnpc.or.jp

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(写真左から高久陽介さん、生島嗣さん。日本記者クラブ公式サイトから)

 実は今回の会見については、司会を仰せつかった私の不手際により、予防に偏した内容になってしまったのではないかという悔いが個人的には少し残っています。『今年のエイズ学会の見どころ』みたいなタイトルでは魅力に欠けると思い、私の一存で会見のタイトルを『エイズ対策最前線  PrEPって何?』に決めてしまったという経緯があるからです。

タイトルにはこだわることなくエイズ学会と東京エイズウィークスの注目ポイントを心おきなく話していただきたいとは思っていたのですが、わが国のHIV/エイズ分野でもとりわけ責任感の強いお二人なので、きちんとタイトルに応えられる資料を準備され、それなりの時間も割いていただきました。

 もちろん、PrEPも大事なテーマの一つだし、治療の進歩を予防に生かしていく視点は極めて重要です。しかし、予防がすべてというわけではありません。というか、予防を予防だけの視点で語ることはできません。

You tubeの動画を見ていただければ、お二人のお話が、予防だけの視点ではないことは十分にお分かりいただけると思うので、その点ではうまくお話をつないでいただき、かろうじて救われた印象です。

したがって、馬の耳に念仏・・・じゃなかった、釈迦に説法ではありますが、ここで少しだけ余分な言い訳を付け加えておきましょう。

 予防は支援がなければ成り立たないし、支援の基盤は予防がうまく機能しなければ崩れてしまいます。したがって治療の進歩もケアの枠組みも、予防と支援の両立が可能になるよう工夫して対策に反映させていく必要があります。カタカナを使えば、それがイノベーションでしょうか。

 ということで、冷や汗をぬぐいつつではありましたが、会見はつつがなく終了いたしました。この際、会見の冒頭に戻って生島さんから興味深い報告があったことも付け加えておきましょう。

 今回のエイズ学会では、ゲイであることを公表している石坂わたる区議の仲介で、中野区と区議会が開催を応援することになり、区役所の都市観光・地域活性化担当がその窓口として保健所と連携しつつ取り組んでいるそうです。

その結果、学会の開催期間中は区役所庁舎にレッドリボンの大きなバナーが掲げられ、商店街にもレッドリボンが飾られることになりました。楽しみですね。

HIV/エイズの流行は保健医療分野に限定された課題ではなく、広く社会的な対応が必要だということは以前から繰り返し指摘されてきました。もともとは医学者中心の組織であったエイズ学会が進化を遂げ、今回の生島さんのように、HIV陽性者の支援や予防啓発にあたるNPOの代表が学術集会の会長を務めるようになっているのもこのためです。他の医学関連の学会には見られない大きな特徴というべきでしょう。

同じように、行政の都市観光・地域活性化部門が学会開催を応援するということも、プレーヤーの多様化という意味で注目すべき動きではないかと思います。

わが国のHIV/エイズの流行は全体としてみれば、いまなお何とか低流行期の状態に踏みとどまっています。ただし、年間の感染報告はこの10年、1500件前後で推移し、男性の同性間の性感染がその大半を占めています。横ばいの状態ではあるものの、そこから減少へと移行する動きが確認されているわけではありません。

そうした中で、感染予防や治療、ケア、支援の対策は、MSMをはじめ、感染の高いリスクにさらされていると考えられる個別施策層、国際的にいえばキーポピュレーションへの支援に焦点を当てて進めていく必要があることは、これまた繰り返し指摘されてきました。

一方で、広く社会全体に向けて「エイズは他人ごとではありません」といったメッセージが使われることもあります。

ただし、それが「あなたも、いつ感染するか分かりませんよ」という脅しのメッセージとして伝えられると、現実との間に齟齬が生じ、時間の経過とともに関心は薄れていくことになる。そうしたこともこの30年、何度も経験してきました。

社会の少数の人たちが主に直面している課題を「他人ごとではなく」とらえるとはどういうことなのか。一般と個別との関係から、この点を考えてみましょう。

それは結局のところ、個別の課題と思われているものに対応することが、社会の中で多数を占めると自認している人たち、あるいは漠然と多数者性を疑わない人たちにとっても、生きやすい社会的環境を整えることになるということではないでしょうか。

あるいは感染症に関して言えば、少数の人たちが先駆的に抱えている課題への対応こそが、医療体制の面でも、情報への対応や行動の指針という面でも、未知の感染症の流行という危機に対する社会的な基盤を、費用対効果の高いかたちで(つまり、現実のニーズに即したかたちをとりつつ)整えているのではないか。

 天網恢恢というか、Walk don't runといいますか。そのようにとらえれば、エイズ学会の学術集会と東京エイズウィークスという社会、文化、アート分野のイベントとを都市観光や地域活性化の視点からつなぐ回路も見えてきそうです。

あのピンクリボンはずいぶん色が濃いねぇ。区役所の前や商店街で、もしもそんな感想を漏らす方に行き会うことがあったら、あのレッドリボンはエイズで亡くなった人を追悼するためのぎりぎりの表現の手段として、1990年代の初めにニューヨークのアーティストたちが着けはじめ、いまは世界のHIV/エイズ対策全体のシンボルになっているんですよと、短く説明してあげてください。

 

 

『再起動 鎌倉市民の望む世界遺産』 満を持して11月29日(水)午後開催

 鎌倉って、世界遺産はもうだめだったんでしょう。最近は、そんな冷ややかなお言葉を耳にすることがしばしばあります。いや、もう少し現実に近い言い方をすれば、そんな冷ややかなお言葉すら耳にする機会がめっきり減った印象です。
 ああ、残念だなあ、これでいいのかなあ・・・個人的にはそう思っているうちに、はや4年半もの歳月が過ぎてしまいました。確かに鎌倉は世界文化遺産の登録にチャレンジしたものの、ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関から4段階に分かれた採点基準の最低ランクという心ない評価を受け、このまま世界遺産委員会でも同じ評価を受ければ再チャレンジもできなくなちゃうぞというピンチに追い込まれました。ここであきらめるか、それとも正当な評価を求めて再チャレンジの道を残すか、どっちだ・・・と迫られた時に地元は後者の道を選択し、文化庁に推薦を取り下げてもらいました。
 したがて、世界遺産登録を目指す動きは終わったわけでも、もうだめでしたとギブアップ宣言をしたわけでもありません。

 じゃあ、それから4年半もの間、いったい何をしていたの!? 当然、そういう突っ込みはあるでしょうし、突っ込まれると少々、切ない4年半でもありました。
 しかし、誰も、何もしなかったわけではない。何とかしたいと思う人たちも少なからず(少ないかもしれないけれど、ここはあえて少なからず)いました。たとえば、それは鎌倉市の歴史まちづくり推進担当の方々であり、町方では「鎌倉の世界遺産登録をめざす市民の会」の皆さんです。
 皆さんというか、私もその会員なのでちょっと変か。ま、使いっ走りだけど・・・ おっと、脱線。4年半の時空を経て、再起動しましょう。目に見えるかたちで動きましょう、ということで、鎌倉の世界遺産登録をめざす市民の会は、いざかまくらトラスト、鎌倉市教育委員会の心強い支援を得て、シンポジウムを開きます。題して
『再起動 鎌倉市民の望む世界遺産
 実は『再起動』の文字は『鎌倉市民の望む世界遺産』というタイトルにぺたんとハンコを押すような感じで入れたかったのですが、私のIT力ではそうした技術はありません。どうか皆さん、頭の中でハンコを押してください。そして、一緒に再起動しましょう。以下、概要をお知らせします。
(注1:人手不足の折でもあり、私もとうとうパネルディスカッションの司会で駆り出されてしまいました。不手際は予想するまでもありませんが、ま、しょうがないなと大目に見ていただければ幸いです)

(注2:文字ばかりではちょっと寂しいので、先日撮った台風一過の鎌倉上空の雲を入れておきます。風雲急を告げているということで、悪しからず)

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鎌倉は世界文化遺産への再挑戦することとしています。 鎌倉の世界遺産登録をめざす市民の会では、これまでの 活動で議論してきた市民の目線からみた世界遺産登録の 考え方についてシンポジウムを開催します。
 
 日時: 11 月 29 日(水) 午後 1 時 30 分~ 4 時(午後 1 時 15 分開場)
 場所:きらら鎌倉 第 5 集会室
 参加費:500 円(資料代を含みます)
 定員:45 名(先着順)
 【プログラム】
  講演 ■ 歴史的遺産と共生するまちづくりと世界遺産の 取組状況
      桝渕規彰さん( 鎌倉市歴史まちづくり推進担当部長)
   ■ 世界文化遺産の目指すところ 
         卯月 文 さん(フリーライター・古都フォーラム鎌倉世話人代表)
   ■ その後の鎌倉の市民活動の目指すもの 
        内海恒雄さん( いざかまくらトラスト副代表 )
   ■ 鎌倉風致保存会の歴史的遺産を守る活動
      兵藤芳朗さん(公益財団法人 鎌倉風致保存会理事長)
   ■ 海と緑の古都鎌倉
      福澤健次さん(建築家)
  パネルディスカッション
 
主催:鎌倉の世界遺産登録をめざす市民の会
共催:いざかまくらトラスト
後援:鎌倉市 鎌倉市教育委員会